第二十九話 ページ30
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神威side
俺はここ二日間、Aと行為が出来ていない。それにまともに話す事すら出来ていない。
それもこれも全部阿伏兎のせいだ。
出禁までする事なくない?
イライラの発散の居場所を探そうとすれば神様は俺の味方みたいだ。目の前から歩いてくる阿伏兎に何も言わさず拳を振り上げた。
「おいおい。なんの冗談だ?」
「阿伏兎のせいでストレス溜まっちゃってさ。責任、取ってよネ。」
「俺は嬢ちゃんのためにと思ってやってんだよ。少しは嬢ちゃんの身体を労ってやれ、このすっとこどっこい。」
俺は拳をおろして、阿伏兎の言葉を頭の中で繰り返す。
Aは、俺と嫌々でしていたんだろうか。
歯止めがきかず、いつも最後までしてしまう俺に嫌気がさしたのだろうか。
ネガティブな事は考えれば考える程、更にネガティブ思考が止まらなくなる。
「A。俺の事、嫌いになったかな。」
「…そうかもしんねェなァ。自分の胸に手ェ当ててよぉく考えてみろや。」
「普通なら否定するだろ。」
頼りにならない阿伏兎はほっといた。別に阿伏兎から言われたわけじゃないけど、自分の胸に手を当ててみる。
感じるのは俺の心臓が動いている、という事だけ。
それと、Aには嫌われたくないって事。
「これじゃあ、まるで、俺がAの事好きみたいじゃん。」
そんな事あり得ない。
そう自分に言い聞かせてAが寝込んでいる部屋へと足を進め、ドアをノックした。
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ゆる - 面白かったです!!神威可愛いなー(ノ≧▽≦)ノ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、カワ(・∀・)イイ!!キュンキュンしました。大好き! (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ!(訳:最高!神!とりあえず……最高!)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2017年5月10日 22時