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「黒狐について知ってる情報全て聞かせてもらおうか」
｢…な、！｣
回らない頭でも男は分かった。囁かれた言葉の意味。そして、放たれる殺気に。わなわなと口元を震えさせて、なんで、と呟く男に、さっきとは打って変わって、優しい口調で会話をさせようとするAに、蘭は面白くなくなった。
バン、と撃たれた弾丸は男の横をすれすれで通り抜け壁に埋まっていった。発砲したのは言わずもがな蘭である。
怯えた表情で、ゆっくりと情報を喋り終えた男は、もう勘弁してくれ、とAにすがりついたが、叶うわけもなく。
｢情報ありがとう、それじゃあバイバイ｣
｢ぇ、あ｣
そう言ってAは、心臓に１回発砲し、顔に飛び散った血を乱雑に服で拭った。
何も無かったかのような佇まいをするAと蘭はそのままホテルへと入っていった。
「アイツ目ェ付けてたのかよ」
「いやさっき知った」
Aすら男が黒狐だと知らなかったのである。今日の相手が蘭じゃなかったら俺、あの人に買い殺されてたのかな、なんて蘭の服を脱がしながらAは言った。
「俺らが黙ってないね｣
「ふふ、そーだよねぇ」
「それにしてもペラペラと簡単に喋ってくれるんだな黒狐は」
「うちの子達もアレだったらどうしよう」
「春千夜が抑止力になってるからアレよりはマシだろ」
「No.2伊達じゃないね」
ムードも欠片もない会話をしながらも、ベッド下には脱いだ服が散らばっていた。Aがライトキスをしたのを合図に、蘭はAに深く口付けた。
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いろんな体液でベタベタとする身体でスマホを弄るAと、煙草を1本吸う蘭。
「吸わせて」
「珍しいじゃん」
Aの言葉に蘭は口に加えていた煙草をAに加えさせた。
「そう言えばあの男こんなこと言ってたんだけど」
蘭はふと思い出した男の言葉をAに言うと、Aはあはは、と笑いだした。男が言っていたAがぐずぐずにされているという話を話題に出したのである。
「んな訳ないじゃん、フリだって」
「…Aこっわ」
｢あいつ死ぬほどヘタクソなの。｣
その言葉に、流石に蘭もあの男に同情した。ベッドからおりて風呂に行こうとする蘭に、その手を掴んだA。
「俺も行く」
「…なに、もう1戦のお誘い？」
「…そうとも言う」
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綾人 - 21.22話ぐらいの時に綾辻くんの名前を綾人で設定していたので、なにがなんだか分からなくなってしまってカオスで面白い状況になっていて笑いました！こういう小説がずっと読みたかったので嬉しいです。これからも無理せず頑張ってください！ (7月27日 21時) (
レス) id: 37a56df5f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。この作品に出会ってくれて本当に嬉しいです。私も綾辻くんには思い入れがあるのでこれからぜひ推してあげてください (2023年2月27日 1時) (レス) id: 4cbd1f8990 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。綾辻くん本当に可愛くていつの間にか、推しになっていた、とっても面白い作品でした！完結する前に出会えなかったこと、とても悔しいです。この作品を作って、残していただきありがとうございました！ (2023年2月19日 11時) (レス) @page47 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - あ。さん» そうです！18禁じゃないリクエストもお受けしております〜！ (2022年4月17日 11時) (レス) id: 47f23e3d75 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 短編集ってR18のほうですか？いつも面白いです！ (2022年4月17日 8時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noah | 作成日時：2021年10月25日 15時
