君への愛唄 part2

愛唄55 ページ25

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−トキヤside−


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―ト「いつになるかわからないけれど...A。私と、結婚してくれますか？」


私がそう言うと、彼女は驚いたように目を見開く。


私は本気だ。


初めて人を好きになって、その相手がAで...


これから先の未来も、彼女が隣にいて、一緒に歩んでいきたい。


そう思えるくらい、私にとって彼女が本当に大切な存在だと気づかされた。


病気なんて関係ない、私は...彼女がいないとダメだ。


それくらい彼女のことを私は愛してしまっている。


彼女じゃなきゃダメだ...


あ「...ごめんなさい、トキヤ君。これは、受け取れません。」


ト「...どうして？」


あ「だって、私が死なない保証なんてない。このままずっと一緒にいて、私がいなくなったとしたら、トキヤ君を苦しめることになる。
だから...今のうちに離れて、私から。」


ト「...ごめんなさい、それには従えない。」


私はそっと彼女を優しく抱きしめた。


あ「...どうして、どうしてなの？お願いだから、言うこと聞いて!トキヤ君。」


ト「嫌なものは嫌なんだ!」


私は彼女を大事に、強く抱きしめる。


ト「...言ったでしょう？私は、君を絶対に死なせないって。今でもその思いは変わらない。」


あ「...」


ト「どんなに可能性が低くたって、可能性があるのなら私は君のために出来ることをします。君の病気を治すために。君とこれからもずっと一緒にいたい、歌いたい...私は、君がいないとダメになってしまう。」


あ「トキヤ君...」


私は彼女をそっと見つめた。


ト「私は、これからもあなたを守りたい。傍にいて、守って、君の笑顔を見ていたい。
これからの人生を、一緒に歩んで欲しい。まだ結婚はできないけど、この指輪はその結婚の約束として、君に持っていて欲しい。
...私じゃ、ダメですか？」


私がそう尋ねると、彼女は目に涙を浮かべ首を横に振った。


あ「私も...トキヤ君じゃなきゃ嫌だ。」



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