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Aに触られていた時は妙な高揚感があったものだが、自分で触れるとなると、何の感慨もない。
だが、それでも惨めだとか無様だとかいう言葉は、不思議と頭には浮かばなかった。
それは、現状が他でもないAに熱心に求められた結果だという自覚があったからでもあるし、そもそも普段自分がAの後始末を見たり、してやったりする際に見下すような感情を抱いたことがないから、というのもあったかもしれない。
漠然とそのようなことを思いながら、淡々と己の始末を済ませ、次いでAのことも簡単に拭って綺麗にした。
それから、Aが寝冷えせぬうちにと床に転がっていた掛け布団を拾って裸体を覆い隠してやったところで、ふと思い出して自分の携帯を手に取る。
案の定と言うべきか、やはり何件かメールの受信があった。
どうでもいい下っ端からの報告は流し読みで飛ばし、まずは重要だと思われるあの方からのメッセージを開く。
『事情についてはベルモットから聞いているから、安心して自分たちのことだけに集中しなさい』
そんな書き出しで始まった本文には、明日に予定されていた任務を他に回したという業務連絡と、大事なければ明日は一日ゆっくり休んで羽を伸ばしなさいという指示が続き、最後には怪我の有無と体調を案ずる一文で締めくくられていた。
何故か怪我を心配されるなど、現状とは微妙に噛み合わない内容に首を傾げつつ更にメールボックスを確認すれば、ベルモットからも連絡が来ていた。
それも、この部屋の前で別れてから、僅か数分後に受信したという記録が残っている。
となれば十中八九、あの魔女が何かでっち上げて報告したに違いないと思いながら本文を確認すれば、そこに書かれていたのは次のような文章だった。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - シリーズを繋ぎ直しました！続きを読む、で次の話に飛んでいただけます！ (8月14日 23時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
櫂渦【とーか】(プロフ) - 点Ｐさん» ごめんなさい、コメントいただいて初めて次の話にシリーズが繋げられていなかったことに気づきました！まだ続きもupしてあるので、お楽しみいただけると幸いです！ (8月14日 23時) (レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
点Ｐ - 追いつきました…最高です！今まで見た中で一番好きです！最新頑張ってください！ (8月14日 21時) (レス) @page50 id: 7d48b43935 (このIDを非表示/違反報告)
櫂渦【とーか】(プロフ) - 乌罗伊利亚さん» ありがとうございます！これからもお楽しみいただけるよう頑張って参ります！！ (7月4日 21時) (レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
乌罗伊利亚 - とても面白かったです！今、一番好きな作品です 更新頑張ってください！！ (7月4日 12時) (レス) @page50 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2023年3月11日 21時
