939. ページ40
けれど、間違っているとしてそれがどうした、と開き直って心中で声高に叫ぶ声の方が、圧倒的に勝っていた。
どうせ、間違えたのだって昨日今日の話じゃない。組織に入って、意思を持って人を殺めてしまった時点で世間的には大いに道を踏み外しているのだし、依存云々だって今更すぎる。
後戻りはできないし、したいとも思っていないのだから、これでいい。
他人からなんと言われようと、俺自身が納得しているのだから、ジンが受け容れてくれているのだから、これで。
「ありがと、ジン。…ごめんな」
何が、とは言わなかったし、俺自身、何に謝っているのかはよくわかっていなかった。
でも、ジンは満足そうにフンと鼻を鳴らして応えてくれたから。
俺たちの間にはそれで十分なのだと、俺は安心してジンに心を委ねることができた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
