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幸い、こちらから提示できる対価は、幾つもあった。
キールが現在担当している面倒な仕事の肩代わりや、まだ知らないだろう優秀な情報屋の紹介、都合のいい立地のセーフハウスの斡旋など、例を挙げればきりがない。
しかし、これらを差し出すのみでは根本的な解決にはならず、今後も同じネタで脅され続ける可能性があった。それでは正直、あまり望ましいやり方とはいえない。では、確実にキールの口を塞ぎたい場合、どうすればよいのか。
簡単なことだ、こちらが握られている以上の弱みを握っていることを示してやればよい。
好都合なことに、俺はキールにとって最大ともいえる秘密を知っていた。
本当ならば、この切り札はまだしばらく温めておくつもりだったし、願わくば彼女ともメアリーさんや真純ちゃんのように穏やかな協力関係を築きたかったのだが、こうなってしまった以上は致し方ない。
秘密を暴露して脅される側から脅す側へと下剋上してしまえば、キールはもう軽率に俺へ敵意を向けることはおろか、チラつかせる行為すらできなくなるだろう。
絵に描いたような悪役的、支配的な思考ではあるが、キッドの安全を保障するためには悠長な手段を選んでいる暇はなかった。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
