【ヒロアカ】今日もトガちゃんと【トガヒミコ】

ベタベタ　４日目 ページ4

私がアジトに行けなかった翌日の朝


トガちゃんの機嫌は最高潮に悪い。


「昨日来なかったのはなんで」


片手にナイフを持ちながら、私のことを見る。


片手にナイフっていうのが、怖すぎるポイントだ。


見ている皆さんは私を助けてくれないから、何とか乗り越えないといけない。


けれど、今回はその前日もトガちゃんに会わずに帰っている。


つまり、２日間トガちゃんと話さなかったわけだけれど。


１日でもムッとするトガちゃんが、２日になれば...


考えるだけで背筋に悪寒が走る。


「と、トガちゃん落ち着こう？」


とりあえず落ち着かせるためにそう言ってみるものの、


「何言ってるの？私は冷静だよ？Aちゃん」


口調は柔らかいけれど、その表情は笑っていない。


荼毘さんに助けを求めようとアイコンタクトを送るが、トガちゃんにバレてしまった。


「荼毘くんが好きなんですか、

　私が一番って言ったよね？ねえ、」


トガちゃんの目に焦りの色が見える。


私の中の一番が荼毘さんになってしまったのではないかと思って、不安になったってこと？


それなら、ここから何か言えるかも


「うん、言った

　私の一番はトガちゃんだよ？これまでも、これからも

　だから、不安にならないで？」


トガちゃんの頬に手当てて、そう言うと、トガちゃんは安心したようだ。


「Aちゃんがそう言うなら信じます

　それに、告白されちゃった

　私の一番もAちゃんだよ！」


ニコニコしながら嬉しいことを言ってくれる。


そんなことをしていると、トガちゃんのナイフはしまわれて、私たちは笑っていた。


近くで見ていた荼毘さんも呆れてしまうくらいあっさりと終わってよかったなぁ。


トガちゃんに嫌われたら、私はどうなってしまうんだろう？


そんなことを考えてしまうくらい、私はトガちゃんが好きなんだ。


だから、こういう事は避けていきたい。


トガちゃんに哀しい思いはさせたくないしね？

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