第67話 ページ23
「ありがと、思ったより早かった…」
いくつかの足音が近づいてくるのを感じ、白い肌を返り血で紅く染めたAが無表情で振り向くと――
「ッ…銀、ちゃん、」
「A、アルか…?」
「神楽ちゃん…、新八くん…。どうして、こんなとこに…」
立っていたのは万事屋ファミリー
「A…、」
暫く沈黙が続いた後にやっと口を開いた銀時がAに近付こうとしたとき、
「Aさん、ご苦労様です。」
山崎の声が響く。
「うん、お疲れさまー」
「処理班、到着しました。」
「ありがと、休日なのに出てきてもらってごめんね」
「とんでもないです!むしろ呼んでいただけて光栄です!」
「そうですよ!副隊長はいつも急所を綺麗に狙って下さるので、"処理"が楽でありがたいです!」
憧れの「一番隊副隊長」に声をかけられ、緊張しながらも嬉しそうに返事をする隊士たち。
「あはは、確かに…そーちゃんの後処理とか最悪だよねー。」
「い、いえ、そんなことは……無くは無いですが…」
「んーとね、あ、いたいた…トップが多分この人。」
「まだ生きてると思うから、後は任せていい?」
「わかりました。副長にも報告しておきますね。」
神楽と新八は、思わず息を飲む。
血だまりのなか、変わらぬ様子で指示を出す姿を目の当たりにし、彼女が「非日常」に生きている人間なのだと嫌でも感じ取れてしまったからだ。
そしてまた、
「……………」
どこか不安顔の山崎は、いつもと変わらぬ様子で指示を出すAと、それをじっと見詰める銀時を交互に見る。
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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時