【銀魂】新訳 狂愛と共愛2【高杉】【沖田】

65・高杉side ページ29

風呂上がりは２人揃って俺の部屋で過ごすことが多い。

今日もいつものように、月を眺めながらAの土産話を聞いている。



「でねー…。って、晋助」


「あ…?」


「聞いてる…？」


「…ああ、聞いてるさ…銀時がどうしたって…？」


「それはだいぶ前だよ…」


「そうだったか…」


「わたしばっかしゃべってて…つまんなかった…？」


「んなこたあねェが…、」


「……じゃあ、」


「A、」


「え?」

「…やっぱり話は後でもいいからこっち来いよ…」


身体を引き寄せると、


「へへへっ…今日の晋助は、甘えたさんですか」


「かもなァ…」



自らも寄り添いながら目を瞑り俺を見上げる。


「A……」


「……んっ…」


そんな２人きりの時はよくこうやってキスをする。



人前でイチャつく事は苦手という彼女の性格も手伝って、普段はなかなかそういう雰囲気を出させてくれないA。

だから、


「晋助…好き…」

「あぁ…俺もだ…。」


こうやって毎晩２人っきりになった時は思いっきりくっつく。


「晋助…好き…」


「A…」


「んっ…ふ…好きッ」

「ッ…」


珍しくAの方から口付けてくる。


「なんか…照れちゃうね」

啄むようなキスをしたあとにはにかむAは本当に扇情的で…。

「ッ…A…」

「…っん！」


俺はAの後頭部に手を当てて、そのまま言葉を言い終わる前に再び口付けてやる

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