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第三話 バスケ部マネージャー入部テスト ページ5

テスト、とは言ったものの一連のマネージャーの仕事自体は樋口さんという人に教えてもらった。ざ

っくり言えば選手のサポートや雑用が仕事。その時の状況に合わせて臨機応変に対応するというのも

大事になってくるらしい。そろそろ一軍と三軍の選手が休憩に入る。スポドリの用意でもするか。

「スポドリスポドリ楽しいな〜。」

粉になっているスポドリの素と水を混ぜ合わせてスポドリを作り出す。一人一本で足りるだろうか。

ふとして練習中の選手の方を見るともうほとんど動けてないような人が三軍には結構いる。練習着も

汗でぐっしょりだし、このままじゃ春でも熱中症になりそうだ。

「それなら……」

部室にあればありがたいのだが……あった。やっぱり激しい運動部とだけあって常備されている。基

本のスポドリを作ったボトルを三軍と一軍の分に分ける。それから三軍の人の分だけフタを開けた。

* * * * *

「お待たせしました! スポドリです!」

休憩開始とほぼ同時に体育館に滑り込むとスポドリを全部放り込んだカゴを床に置く。すると瞬く間

に部員の人が集まってきた。相当喉が渇いていたのだろう。

「こっちは一軍の方ので、こっちは三軍の方のです。」

赤いカゴの方は一軍の人に、青いカゴの方は三軍の人に飲むように促すと素直に選手はスポドリを取

って行った。各々がベンチに座って休憩を始める。その間に私はタオルを取って来た。

「タオルどうぞ。」

「あ、ありがと。」

ベンチに横並びになった選手に一人一つずつタオルを渡していく。

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作者名:ワイン | 作成日時:2020年9月10日 20時

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