昔々のお話。 ページ15
「まーアイツだけ罰ゲームだなんて可哀想になァ…」
セーラ様がアルコ様とわちゃわちゃやってる間に、林檎を使って「罰ゲーム」抜け出してきた茜様は、何やらクロエ様と話しているようです….
「…えと、貴女の罰ゲームはどうなったのでしょうか」
「あぁ…？あー、ちょっと賄賂を使ったんだよ、へへ」
苦笑するクロエ様の自室のベッドにどかりと座り込み、悪びれる様子も全くなく返す茜様…
「えぇ…？…このままだと私もサボりになってしまいそうなんですが、失礼してもいいですかね…」
「そーんな釣れない事言うなよ、そうだな、退屈しのぎに1つ話を聞かせてやろう」
「退屈なのきっと貴女だけです…」
2人の温度差が随分と激しいですね…クロエ様も困ってはいつつ怒ってはなさそうですが。
「姫があの雷女神に構ってる間だけだよ、ほんの数分で終わるお話さ」
「きゃっ、分かりましたからっ…」
クロエ様の腕を引っ張り、自分の隣へ無理矢理座らせてしまえば、折れたクロエ様に茜様は「よしきたっ」と満足げに笑います。
クロエ様は困ったように笑いつつも姿勢を正し、話を聞く体勢になります。
「昔々…っと言ってもあたいにとってはつい最近のお話なんだが。」
なんて、茜様は目を瞑り話し始めます__
「1人のとってもいけたツラの男のお話さ。
その男は神主？で、¨エシェント¨の神社に暮らしてた。」
「…まって、それは…」
「いいから黙って聞いててくれよ。
とある日の男はとてつもなく眠かった。だからな、ちょっとした仮眠をする事にしたんだよ。仮眠だぞ仮眠、決してサボりとかではなく。そう決して。
¨さーて寝るか¨って時に、誰かが来た。
…参拝客？…ちがうね。だって賽銭箱なんて目もくれず、ソイツは男に話しかけてきた。首からどっばどば血を出しながらな。」
続く
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緑 - とまとそーすさん» わざわざコメントありがとうございますっ、なかなかの亀更新ではありますが頑張ります…！ (2020年5月7日 17時) (
レス) id: 8fad606fce (このIDを非表示/違反報告)
とまとそーす(プロフ) - 世界観がしっかりとしていて好きです！更新、頑張ってください！ (2020年5月7日 0時) (レス) id: a15a8d4ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒夜 緑 | 作成日時：2018年8月19日 18時
