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ぬ「な、何じゃ、お前、ワシのこと知らんのか……」

ぬらりひょんが寂しそうにゾムに聞く。

zm「すまん、爺ちゃん。オレ…昭和生まれやねん…」

ぬ「はぁ…どうりで…」

知らんのも仕方ないか、と呟き、ぬらりひょんはじっと、ゾムを観察しながら、自身の白髭を触った。それからロボロを見る。

ぬ「お前さんは知っとるんか?」

話を振られ、ロボロは無意識に背筋を伸ばした。

rb「俺は明治生まれや。周りから話聞いて、ギリギリ、あんさんのこと知っとるくらいやないですかね?」

ぬ「そうか…長く生きると、時間というのはあっという間に過ぎるのぅ。まあ、ぬらりひょん、という名前だけ覚えておいてくれたらいい。」

ぬらりひょんは、しみじみと秋の夜空を見上げた。

zm「ん、覚えたわ。」

rb「ところで、ぬらりひょんさんは僕たちに何の用やったんです?」

ぬ「お前たちの長に会いに来たんじゃ。」

zm「…長?」

rb「グルッペンのことやない?」

ぬらりひょんは大きく目を開いて、嬉しそうにロボロを見た。

ぬ「そうじゃ!!グルッペンじゃ!いやぁ、なかなか名前が出てこんかった…やっと思い出したぞ…」

こういうのはメモをしておかなくては、とぬらりひょんは懐から鉛筆と小さなノートを取り出した。そして眉間にシワを寄せ、真剣に何か書き始めている。

zm「んじゃ、ハンバーガー冷めるん嫌やし、早くグルッペンの屋敷行こうや、爺ちゃん。」

ぬ「ハンバーガー!あれは美味いのぅ〜。そうか。ならワシの自己紹介は屋敷に着いたら話そう。」

三人が屋敷に向かって歩き出した。
すると、ロボロが持っていた袋からハンバーガーを一つ取り出した。

rb「ぬらりひょんさん。ハンバーガー、さっきいっぱい買ったんで、一つどうぞ。」

ぬらりひょんは鉛筆とノートを懐にしまうと、ロボロからハンバーガーを受け取った。

ぬ「ありがたい。いやぁ、久しぶりに食べるのぅ!」

zm「俺もちょうだい。」

ロボロはゾムにも一つ渡すと、ハンバーガーをもう一つ取り出して、包みを開けて食らいついた。ぬらりひょんも同じように口にしていた。


rb・ぬ「うまい!!!」


静かな夜道に、二人の声が響いた。
 
 
 

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舞茸(プロフ) - お待たせいたしております(-_-;)子供の新学期準備に、謎の喉の違和感と咳に投稿が滞っておりました。お楽しみ頂いている方には、本当にお待たせしてしまい、申し訳なく思います(_ _;)これからどんどん投稿してゆきます!!読んでいただき本当にありがとうございます! (2022年4月27日 0時) (レス) id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 次の投稿楽しみにしています。お体にお気をつけて (2022年3月30日 21時) (レス) @page32 id: 2020323a87 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 気づくのが遅くなり、申し訳ありません!!わざわざ投稿、ありがとうございます!!育児中のため、更新が遅いです、ご了承下さい。ですが感想頂くだけで、とても励みになります!投稿、頑張ります! (2022年2月18日 1時) (レス) @page32 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
- ゾムさん、かっこええ...。 (2022年1月20日 12時) (レス) @page23 id: 9e2a714ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - 面白い!見つけられてよかった! (2021年12月22日 18時) (レス) id: 9754f34744 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞茸 | 作成日時:2021年11月7日 22時

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