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先程までの食害の残骸が散らばっていた会議室は、皆の手で片付けられて、元の会議室の雰囲気に戻っていた。
グルッペンは二人が帰ってきてから八岐大蛇の詳細や今後のことを話すつもりらしく、皆はとりあえず、会議室にて暇を持て余しながら、待っていた。
em「ゾムさんとロボロさん、まだ帰ってこんなぁ。」
kn「のど乾いたな。自販機に行くがてら、様子見てこか?」
コネシマがサッカー中継を見ていた端末の画面を暗くし、ポケットに入れてソファーから立ち上がる。
shp「そんなら、俺もついていきますよ。」
chi「部長!炭酸飲みたいっす!」
sha「んじゃ俺、コーラ。」
kn「ん。エミさん、なんかいらんの?」
em「え、いいよ、悪いし。」
コネシマがエーミールを不機嫌そうに睨んだ。
em「分かった、分かった…じゃあ、おしるこ、お願いします。」
kn「ん。トントンとグルッペンは?」
書類とにらめっこしていたトントンとグルッペンが顔を上げる。
tn「おれ、無性にサイダー飲みたいわ。」
gr「俺はコーヒーを自分で入れる。」
コネシマはひとらんとオスマンを見た。
ht「お茶…緑茶がいいかな〜。」
os「自分で入れるから、いらんよ〜。」
kn「んじゃ、行ってくるわ。」
コネシマとショッピは会議室を後にした。
二人は自販機の前で顔を照らされながら、眉間にしわを寄せて、難しい顔をしていた。
暗黙の了解なのか、全員分、コネシマの奢りだが、エーミールの頼んだおしるこが自販機に無かったのだった。
kn「どれがええか…」
shp「ん〜代わりになるもの…エミさん、どれがええんかなぁ…」
と、不意にトン、とショッピの肩が叩かれた。
shp「ん?なんですコネシマさん?」
コネシマは怪訝な顔をして、ショッピを見る。
kn「ん?俺なんも言うてないで。」
shp「いや、肩叩きませんでした?」
は?と言いながら、コネシマは首を傾げた。
あれ、勘違いかな、とショッピは自販機の方を見る。
kn「…なんや?」
shp「え?」
kn「いや、背中、トントンってしたやろ?」
shp「いや、してませんよ、そんなこと。」
ん…?と二人の間に緊張が走った。
どういうことだろう、何故か先程から違和感がある。
夜というだけあって、人の気配はない。だが、何故か肩をたたかれ、背中を叩かれている。
もしかして…幽霊か…?と二人が身を硬くした時だった。
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舞茸(プロフ) - お待たせいたしております(-_-;)子供の新学期準備に、謎の喉の違和感と咳に投稿が滞っておりました。お楽しみ頂いている方には、本当にお待たせしてしまい、申し訳なく思います(_ _;)これからどんどん投稿してゆきます!!読んでいただき本当にありがとうございます! (2022年4月27日 0時) (レス) id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 次の投稿楽しみにしています。お体にお気をつけて (2022年3月30日 21時) (レス) @page32 id: 2020323a87 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 気づくのが遅くなり、申し訳ありません!!わざわざ投稿、ありがとうございます!!育児中のため、更新が遅いです、ご了承下さい。ですが感想頂くだけで、とても励みになります!投稿、頑張ります! (2022年2月18日 1時) (レス) @page32 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
鴉 - ゾムさん、かっこええ...。 (2022年1月20日 12時) (レス) @page23 id: 9e2a714ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - 面白い!見つけられてよかった! (2021年12月22日 18時) (レス) id: 9754f34744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞茸 | 作成日時:2021年11月7日 22時