長電話 ページ27
…なる程…。
泉 「かさくんには言ってあるから、気をつけなよ？」
A「はい。」
家に帰り着くと、携帯が震えた。
凛月からだ。
A「もしもし。」
凛月『A〜。京都に来て〜。』
A「携帯越しでの会話の最初がそれ？」
急に何だ！？
凛月『Aに会いたい…。』
A「…！？」
凛月『あ、今照れたでしょ。』
A「なんで！？」
凛月『Aは照れると３秒くらい静止するんだよ。
ふふふ。可愛い〜♪』
A「そんなこと言うために電話したの！？」
凛月『声が聞きたかったからねぇ。
俺、寝るまでこうしとこうかなぁ…。』
A「やめてね。料金取られるんだから。」
凛月『Aのためなら何億円でも使うよ♪』
A「持ってないでしょ。」
今日の出来事とか話してたら、あっという間に２時間経っていた。
A「ごめん凛月！
私塾行かなきゃ！」
凛月『え〜。休めば？』
A「駄目駄目！」
凛月『むぅ…。』
A「そんな可愛く怒ったって駄目です。
終わったら電話するから。ね？」
凛月『…絶対だからね。寝ないで待ってるから。』
A「はいはい。じゃあね。」
私は電話を切った。
やば…泉先輩待ってるんだった…。
そして待ちに待った。司くんとのお出かけ！
スイーツだよスイーツ！！
A「あ〜楽しみだなぁ♪」
司 「私もです！初めて行くお店でして。
友達に紹介してもらったのです。」
A「そうなんだ！その子天才だね！」
司 「ふふふ。そうですね。
それで、その友達を二人誘っているのですが…よろしいですか？」
A「うんうん。人数多いほうが楽しいから！」
司 「ありがとうございます。
お二人にもAさんのことはお伝えしてあるので、ご安心ください。」
アイドル科の子たちってことは…美形なんだろうなぁ…。
司 「しかし、まさか瀬名先輩がお許しになるとは思ってもいませんでした。
明日は地球の終わりなんでしょうか？」
A「そこまで言わなくても良くない？」
司くんはお店の扉を開けた。
「いらっしゃいませ〜。」
うわぁ…お洒落…。
「あ！司くんとAちゃん！」
「こっちこっち！」
元気な男の子たちの声が聞こえた。
声のする方に目を向けると…
A「…え、双子？」
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