再会 ページ3
創 「そうでした。
先程、クッキーを焼いたのですが、召し上がります？」
？？「少しいただこうかな。
創くんもこちらで一緒にお茶しようか。」
創 「そうさせてもらいます♪」
創くん、やっぱりかわいいなぁ。
創くんみたいな子はみんなから好かれるよ…。
もちろん私も大好き…。可愛い。
って…。え？
こっちに来てる？
まずい。
更に体を縮める。
でももう…無理！
創 「…？あれ？…Aさんじゃないですか。」
A「…あ…。」
気づかれるどころか声までかけられた…。
創 「お久しぶりです♪
来てくださったんですね！
今お茶淹れますから、あそこに座ってください♪」
え、いいの？
言われるがままに、白髪の人の隣に腰掛ける。
「…真緒から話を聞いているから、隠れなくても良かったんだよ♪」
何だこのひと…爽やかだな…。
「僕は天祥院英智。この学院の、生徒会長を務めているよ。」
A「私は〇〇高校のAAです。」
「Aちゃんだね。よろしく。」
創くんがお茶を私の前に置いてくれる。
創 「今日は、何か用事がありました？」
A「あ、えっと…凛月を探してて…。」
英智「…凛月くんならレッスンだと思うけど…。
おそらく防音レッスン室ではないかな？」
創 「あ、凛月先輩ならさっき校舎裏にいましたよ？」
A「…え。」
創 「ご案内しましょうか。」
創くんは私が来た道を進んで、ガーデンテラスとは反対方面へ向かった。
A「…ごめん。折角お茶淹れてくれたのに…。」
創 「いえ。大丈夫ですよ♪
あとで僕がいただきます。
それに、凛月先輩のことのほうが重要みたいですし。」
創くんはよく分かってくれて助かる。
創 「ここじゃないですか？」
A「…あ。」
いた。凛月がいた。
一人だ。
A「ありがとう創くん！」
創 「はい！
また、僕達のところにもいらしてください。
今度はゆっくりお話できるといいです♪」
A「…そうだね。」
私は創くんと別れ、凛月のもとへ走る。
…走ろうとしたのだが…。
「凛月くん！」
凛月「あぁ、あんず。」
先約がいたみたいだ。
…なんだか胸が痛い。
ズキズキする。
嫌だな…。
他の子と…同じ空間にいてほしくないって思っちゃうな…。
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