君の好きな人は。 星空舞子 ページ10
「ねぇねぇAちゃん!Aちゃんのすきなひとってだれぇー?あのこ?それとも、あのこ?それとも……ぼく?」
ぼくは、ぼくのだぁーいすきなAちゃんにすきなひとをきいた。
「んー………ないしょ!!」
「えー、おしえてくれないのー?そっかー、ざんねん……」
けど、Aちゃんはいってくれない……もしかして、ぼくじゃないのかな……?
「あ!!で、でもまふゆくんのこときらいじゃないよ!!それに、すきなひとのことも、おおきくなったらちゃんとおしえるから!!」
「ほ、ほんと!!えへへ、うれしーなぁー!」
ぼくがおちこんでることにきづいてくれたのか、Aちゃんはそういってくれた。うれしいけど、やっぱりおしえてくれないみたい……
けど、おおきくなったらおしえてくれるんだって……!!よし、そのときまでがまんだ、ぼく!!
これは、幼稚園生の時。
*****
「ねー、Aの好きな人って誰ー?」
「は、何言ってんの真冬、教えるわけないじゃん。」
幼稚園を卒園してから、随分たってるっていうのに、Aは全然教えてくれない。
それどころか、最近いきなり大人っぽくなって、僕とも話してくれない……まぁ、今Aは早めの「反抗期」ってやつだから無理もないのかなー?
「えー、幼稚園生のときに大きくなったら教えるって言ったのにー。その大きくなったら、は、いつまでなのー?」
「は?いつそんな約束した?それと、うざい、離れて。」
「あ、ごめん……」
もしかして、A約束忘れちゃってるの……?そ、そんなわけないよね……
きっと、恥ずかしくて言えないだけだよね……
うん、きっとそうだ!!
あぁ、でも……
「教えてくれるのは、まだまだ先だなぁ……」
これは、小学生の時。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:透花&ちふる&舞子 | 作成日時:2018年10月17日 16時