まふまふ誕生祭2018！！ (ページ11)

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君の好きな人は。　星空舞子ページ11

「A、A！！」

「やだ」

「まだ何も言ってないよ……」

何年か経つと、Aは反抗期もなおって、僕とも普通に話してくれるようになった。
まぁ、それはいいんだけど……

「どーせ、『好きな人教えて！！』とでもいうつもりだったんでしょ。」

「え！！なんで分かったの！？A凄いね！！」

「はぁ……そりゃあ、ずっと言われてるんだから、嫌でも分かるよ……」

やっぱり好きな人は教えてくれないみたい……
けど、やっぱり……

「なにニヤニヤしてんのキモッ！！」

「え……い、いやぁ、Aってさ……」

教えないって言いながら、幼稚園生の時から好きな人変わってないよね。そう言うと、言うまでもないけど、「ばかー！！！」と言われながら叩かれた。これが案外痛いもので……

とは言っても、好きな人が幼稚園生から変わってないのは、

「僕も同じなんだよねぇ……」

てか、あんな可愛いAにずっと好きって思われてるとか、そいつどんだけ幸せなの！！ずるい！！

これは、中学生の時。

*****

「す、き、な、ひ、と、お、し、え、て！！」

「ほんとお願いだから一遍死んで」

「酷い！！」

クラスからは、またやってるぞ～、などとの声が。
まぁ、案の定、高校になった今でも、僕がAの好きな人を聞き出す、っていうのは続いてる。僕たちのクラスの、毎日の恒例行事みたいな感じになってる。

さすがにAも聞き飽きてきたようで、最近は無視されたり、さっきのように「しね！！」と言われる……

だけど、一向にAの好きな人は分からない。だってA、ヒントも何も教えてくれないんだもん。

「ねぇー、じゃあさ！！早く教えてよ！！僕、Aの好きな人教えてもらえるまで死ねない！！」

「うわ、こっわ。ねぇ、誰かこいつ110番通報しといてー！！」

「ちょちょちょ！！待って止めて！！あ、なにやろうとしてんの皆！！」

そんなこんなで、結局教えてもらえてない。

あーもうー！！

「叫びたい気分！！」

「それはこっちのセリフだわバカー！！」

なんかAの叫び声が聞こえたけど、気のせいか。

これは、高校生の時。