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82 罪の真相1 ページ5

「今からデネブさんから受け取ったあの悲劇の真実を、断片だけでも皆さんに、そして…カイに、お見せします。」


甲高く、そして凛とした声は、不思議なことに唸る闇の力を遮り、僕らの元へも届いた。

…しかしそんなことは気にするまでもない。それよりも今、乙姫様は何て言った?


記憶を…僕らにも見せるだって!?


そんなの、無茶苦茶だ。
ますます僕は、2人とおデブちゃんの真意が全く掴めなかった。

しかし、それにより過去に一体何があったのかが分かるのは、どうしても期待してしまうところだった。……"彼"が僕に遺した、「2代目」と言う言葉の意味、それが分かる気がして。


「は…?何のつもりだ。今更何しようがこの海の破滅は変わらないんだよ…無駄なことを」

「無駄なんかじゃありません。私たちは本気です。それに……あなたの記憶だけが真実ではないのですよ、カイ」

「…どういう意味だよ」

「口で言うより、直接見てもらった方がお前も他の奴らも分かるようになる。…乙姫」

「はい、侑斗さん」


2人は、ぐっと繋いだ手の力を強めた。

すると、2人の周りから淡い緑の光が生まれる。それは次第に大きくなり……白く、眩しいぐらいに輝いた。

思わず手をかざすが、あまりにも光は眩しく光っていく。



気がつけば、その光は僕ら全員を包み込んでいて、視界をホワイトアウトさせた。














「(……ん、なんだ……?)」


視界がだんだんクリアになってきたが、随分とふわふわとした気分だった。

ぼやけてよく分からないが、目の前で誰かが談笑しているようだった。証拠に「あはは」「ふふふ」と穏やかな笑いが聞こえてくる。

よく目を凝らすと、ようやくピントが合うようになり、目の前に広がる光景が何なのかはっきりしてきた。


「"乙姫姉様"、今度その"星の王子"と会わせてよ!"俺と同じ王子"で、何より姉様の運命の相手なんだろ?俺、今すごく会って話したいって気がする!!」

「まぁ、それは…運命の相手だなんて、少し照れてしまうけれど…確かに未だタイミングが合わなくて会えていないのでしたね、ええ分かったわ。"侑斗"にまたこちらへ来れないか聞いてみるわ」

「やった!ありがとう姉様!俺、さいっこうに楽しみって、そんな顔してるよね?へへ…あ、ついでに姉様に相応しいやつなのか、見定めてやらないと!」

「まぁ、ふふ、とても頼もしい"海の王子様"ですこと」









「海の、王子…………?」

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作者名:千夜 | 作成日時:2018年12月9日 0時

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