19話 ページ20
有馬「俺は別に構わない。丈の好きにすればいいと思う。だが…上がそれをよく思っていない。分かるな?」
平子「わかります。ですが、何を言われようと、私は続けますよ。」
有馬「そうか。通常の業務に支障を来さなければいいんじゃないか?」
平子「ありがとうございます。話は、それだけですか。」
有馬「ああ、肝心な事を言い忘れる所だった。丈には、明日から有馬班に入ってもらう。」
平子「…は?」
有馬「平子班は、伊東上等に引き継いでもらう。つまりそのまま伊東班となるわけだ。」
平子「結局それは…私に捜査をやめろ、と言っているのと同じことですね。」
有馬「仕事に支障を来さなければ、捜査は続けていいと言ってるだろう?ただ、有馬班は忙しいけどな。」
平子「…分かりました。仕事を疎かにしなければいいのであれば、そうしますよ。捜査は続けます。そう、上に言っといてください。では、今日はこれで失礼します。」
有馬特等のもとを後にし、自分の職場へと戻る。しかし…上はそんなにも俺に単独捜査をしてもらいたくないんだろうか。有馬特等は本当に業務に支障を来さなければいいと思っているだろうが、実際、なかなか両立することは難しいのが現実だ。それでは上の思うとおりだ。だが、俺は諦めない。こんな所で、邪魔されてたまるか。
倉元「あ…丈さん。有馬特等の話って、何だったんですか?」
平子「倉元。明日から、この班のことは任せた。俺は、有馬班に異動することになった。」
倉元「えっ!?ちょ、待って下さいよ!!俺無理ですって!!なんで丈さん異動なんですか!?」
平子「捜査を妨害する為だろう。上はあまり俺の単独捜査をよく思っていないらしい。まあ、うすうす分かってはいたが。だが、有馬特等は通常の仕事をきちんとこなせば、捜査を続けることに関しては何も言うつもりはないらしい。」
倉元「でも有馬班ってめちゃくちゃ忙しいじゃないですか!そんなんじゃ、捜査を辞めろって言ってるのと同じじゃないっすか!?」
平子「そうだな。でも俺は、両立させてみせる。文句は言わせない。」
倉元「…あんまり無理して、体壊さないでくださいよ?それじゃあ元も子もないですから。今だって結構キツイだろうに…。」
平子「ああ。これは俺のエゴだからな。当然風当たりが強いことは予想出来た。どうしても、やり遂げたい。俺はその気持ちだけで、頑張れるよ。」
そうは言うけど、丈さんの顔色は良くないし、心配だ…。
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駄郎(プロフ) - すごく心が痛くなりました(´;Д;`)めっちゃ切ない作品、、、素敵でした、、、(><) (2018年5月28日 1時) (レス) id: d57e5a8b8d (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - とても嬉しいです!ありがとうございます!この後どうしていこうか思案中なので更新待っていて下さい!頑張ります! (2016年7月27日 21時) (レス) id: dae8dd9e10 (このIDを非表示/違反報告)
かなり。(プロフ) - 最高です!!感情の表現がすごく細かくて尊敬します!!応援しています! (2016年7月27日 21時) (レス) id: 681ac572b8 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - 意見ありがとうございます!確かに詰め込んでる感はありますので、改善していきます。 (2016年3月29日 21時) (レス) id: dae8dd9e10 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキューって神だよね。 - 少しぎゅうぎゅうで読みづらいです。もう少し間が空いていると読みやすいです。無理言ってすみません。更新がんばってね。 (2016年3月18日 12時) (レス) id: 3186d38158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年3月10日 23時