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6話 ページ7

倉元sideー


お昼を食べ終わって、休憩がてら少し散歩をしているとAの声が聞こえてきた。
その方向を見ると、鈴屋班と楽しそうに話しているAの姿を見つける。



倉元「……何、話してんだろ。」



ただ、他の人と話しているだけなのにこんなにも心中穏やかじゃなくなるなんて。こんなに嫉妬深かったっけ、俺。自分の醜い独占欲に嫌気がさして。これ以上Aが誰かと話している姿を見たくなくて、くるりと方向転換をした。



倉元「見つからないうちに逃げ…うわっ!?」



突然背中に衝撃を感じてつんのめる。転びそうだったのをぐっと踏みとどまって後ろを確認すれば…



あ「王子♡逃げるなんて酷いじゃない?」



にっこりと笑ったAが背中にへばりついていた。



倉元「うわー…何で分かったの?見つかる前に逃げようと思ったのに。」



あ「私の王子センサーの反応はピカイチなんだよ♪どこにいたって絶対見つけられるから、逃げようなんて考えちゃダ・メ♡」



ドヤ顔で言うことじゃないんだけど…。でも内心ホッとしている自分がいる。



倉元「何でもいいけど、重いよ!」



あ「うそ!私軽いもん!王子が非力なんじゃないのー!?」



バカにしたような言い草だカチンとくる。そうだ、少しからかってやろう!



倉元「体重かけられたら流石に重いって!こうなら待てるけどね!!」



そう言ってAをお姫様抱っこする。あ、マジでこうしたら全然軽いや。



あ「……っ///!?お、王子が私のことを姫として認めてくれた…?」



頰を赤く染めて、感極まったのか何なのかわからないけど瞳を潤ませて俺を見つめてくる彼女。
言ってることは意味わかんないけど、やってることは正直可愛い。どうしよ、これ。俺やっぱりAのこと好きなんだな…。



倉元「勘違いしないでよね!ただ俺が非力じゃないって証明しただけだし!!」



それでも素直になれない俺を許してね。いつかちゃんと言うから。俺もAが好きだって。とにかく今はAの気持ちがよくわからないから、そこを確認しなきゃ俺も前には進めないんだけど。



あ「王子はツンデレですなぁ♪恥ずかしがらなくてもいいんだよ?あー可愛い♡色んな表情の王子をこれからもコレクションさせてね?」



倉元「コレクションて言葉やめてくんない?この際だから、Aにちゃんと確認したいことがあるんだけど。」



ーーーハッキリさせなきゃ。

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茶凛(プロフ) - とっても面白かったです!! くらもっちゃん最高!! (2017年5月30日 6時) (レス) id: dbf487caee (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - ありがとうございます!ほぼ自己満の作品ですが、楽しんでいただけて良かったです! (2017年3月10日 8時) (レス) id: 00a43c3125 (このIDを非表示/違反報告)
fuuka2001(プロフ) - 面白かったです! (2017年3月9日 23時) (レス) id: 0e8e4fe47e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年12月19日 13時

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