24話 ページ27
倉元sideー
倉元「……ハァ、マジか。」
まさか塚ちゃんがAのことを好きだったなんて。俺無神経だったよなぁ…申し訳ないことしちゃった。それにもう告白したとか言ってるし！
倉元「ヤバイじゃん、俺。」
幸いにもAは今までのように逃げるわけじゃないんだし、俺も早いとこ告白しようかな。塚ちゃんの口ぶりだと、Aはまだ俺のことを好きでいてくれているんだと思う。だとしたら、なるべく早く…。塚ちゃんいい男だから正直焦っている。
倉元「……よし！明日言おう！」
ーーーしかしまあ、俺って本当にタイミング悪い気がする。結果から言ってしまえば、俺はまた告白出来なかった。Aと塚ちゃんが付き合うことになったと知ってしまったから。
告白しようと決意した次の日、俺は出勤後早速Aのもとに向かった。けどAはまだ出勤していなくて。
倉元「おはよう！Aいる！？」
塚「あ…おはようございます、伊東上等。まだ来ていませんよ。」
倉元「ああ…そうなんだ。」
塚「でも、ちょうど良かったです。伊東上等に話したいことがあったので。」
倉元「ん？何？」
塚「あと一歩、遅かったですね。俺の勝ちです。」
倉元「……何のこと？」
塚「今日Aさんに告白するつもりだったのでしょうけど、彼女は俺を選びました。だから、あなたの気持ちは伝えないで欲しいんです。Aさんが混乱するだけだから。」
倉元「嘘……だろ？」
塚「嘘じゃありません。まあ俺も驚いたんですけどね。ダメ元で告白してみるもんですね。」
倉元「…っ。」
律「おはよおございまあ……あれ？伊東上等だあ♪ふふっ…おはようございます〜。」
倉元「え？ああ、おはよ。」
律「2人して見つめあっちゃってどうしたんですか〜？」
塚「…別に、何でもないよ。」
倉元「じゃあ…俺は戻るね。」
決意も虚しく崩れ去る。分かっている、全部自分が悪いんだって。こうなることくらい容易に予想出来たはずなのに。
あ「おっはよー！…あっ！」
倉元「あっ…A…おはよ。」
会いたくなかったな、今は。自分がいけないのに、酷く傷ついているのが分かった。胸が痛い。こんなに辛いのなら、好きになるんじゃなかった…。
あ「……おはよ、王子！今日も一番大好きだよ♡」
そう言ってハグされた。正直………意味が分からない！！
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茶凛(プロフ) - とっても面白かったです！！ くらもっちゃん最高！！ (2017年5月30日 6時) (
レス) id: dbf487caee (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - ありがとうございます！ほぼ自己満の作品ですが、楽しんでいただけて良かったです！ (2017年3月10日 8時) (レス) id: 00a43c3125 (このIDを非表示/違反報告)
fuuka2001(プロフ) - 面白かったです！ (2017年3月9日 23時) (レス) id: 0e8e4fe47e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歯磨き粉 | 作成日時：2016年12月19日 13時
