生き甲斐＝ストーカー！

23話 ページ25

あ「……っハァ〜、さて頑張るかぁ！」



律「ねえ班長〜、塚さん…なんかいいことあったんですかぁ？さっきスキップしてました〜。」



あ「スキップ？あはっ！そっかあー。面白いなあ。」



塚ちゃん、本当に私のこと好きでいてくれてるんだな…。私も、その気持ちに精一杯応えられるようにしなくちゃ。



律「何があったか知ってるんですか？」



あ「ん？……ふふっ、内緒♪」



律「えー？意地悪ぅ！！」



あ「後でちゃんと教えてあげる！というか律っちゃん午後から私と周ろうか！ひー君も！」




律「やったー♪」



氷室「お、マジッすか！行きましょう！」



あ「蘭ちゃんは今日は塚ちゃんと別口の捜査をしてね。」



蘭「あ、はい…分かりました。」



私の新しい部下。みんな一癖ある子達だけど、すごくいい子だ。この子達を立派な捜査官に育てて、将来自分たちが私の立場に来た時に同じようにしてほしいという願いを込めて日々頑張っている。独り立ちするその日まで、私は彼らを守り抜く。絶対に、1人も欠けないように。



律「ねえ班長ってー、好きな人とかいるんですかあ？」



あ「いるよー！」



律「へえ？誰ですか？私も知ってる人？」



あえ、そっか。この子が入って来る頃には私王子のストーカー辞めてたんだっけ。あまりにも周知の事実だったから知ってるもんだと思ってたわ。



あ「伊東上等だよ。私、あの人のことが大好きなの。」



律「伊東上等…？ああ、あの糸目のチャラい人ですかぁ。」



あ「そう！あの糸目がセクシーでしょ？それにね、心根が優しくてとても良い人なんだよ？惚れるよね！！」



律「すごい好きなんですねえ！告白とかしないんですかあ？」



あ「告白はしないよ！この気持ちはね、付き合うとか付き合わないとかそういう次元の気持ちじゃないの。私が例えどんな人と付き合って、結婚したとしてもずっと無条件で好きな人って感じかな。」



氷室「え、それってこれから先班長と付き合う人虚しくないっすか？だって班長の体は手に入っても、心はこれから先何があっても手に入らないってことっすもんね？」



あ「まあ……そうだね。」



氷室「俺が相手の男だったら絶対耐えらんないっすね！それ浮気よりも酷いと思うし！」



律「いいじゃない別にぃ。氷室は案外ロマンチストねえ？班長、氷室の言うことなんて気にしなくて大丈夫ですよお？」



本当に、そうだろうか。私は……。

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