17話 ページ19
あ「うん…塚ちゃん、ありがと。」
塚ちゃんの言葉で何とか気を持ち直し、前へと進んだ。
あ「……あれは、鈴屋班？恵仁！水郎！御影っち！半兵衛！」
半井「A？ここで何やってんの。」
あ「何って、とりあえず奥に進んでるのだよ。」
半井「…小坂班長は？」
あ「班長は、殉職された。田野ちゃんと伊坂も…。だから今小坂班は残り2人だよ。君らのとこ合流しても良い？」
半井「そうか…。構わないよ。もうすぐ鈴屋さんとも合流出来るはずだ。俺たちはビックマダムを追っている。援護、頼めるか？」
あ「お安い御用だね！よし塚ちゃん、張り切っていこうか！」
塚「はい！」
今はとにかく、私がしっかりしなくちゃ。塚ちゃんだけは、ちゃんと守りたい。
援護とは言われたものの、実際鈴屋班だけで充分だったみたい。だから私と塚ちゃんは逃げる喰種を一掃することにした。
ーーーそうして、オークション掃討戦は幕を閉じたのだった。
今回も、多くの捜査官が亡くなった。その中に、私の上司であり仲間であった人達も含まれている。私がその場にいればどうにかなったのだろうか。そんな風に悔やんでも、もう過去には戻れない。
あ「小坂班長……ありがとう、ございました。どうか、安らかに…お眠り下さい。田野ちゃん、伊坂……守ってあげられなくて、ごめんね…？」
3人の墓前で泣き崩れた。ただただ、泣いた。守ることもできなかった、看取ることもできなかった。こんな、こんな酷い仲間を…許してくれなくても良い。だけど誓うから。もう、これ以上、私の仲間を失わないよう守り抜くことを。私の全てをかけて、大切なものを守る力をもっと、もっと、つけるから。
だから今だけは、泣かせてほしい。弱さはここに置いていくから。
あ「ごめ……なさいっ…！」
塚「……Aさん。そんなに、泣かないで下さい…。あなた1人の責任じゃないんです。俺だって……俺だって、守れなかった。」
あ「塚ちゃん……。」
塚「Aさん…1人で、抱え込まないで下さい。1人で、背負い過ぎないでください。俺だって強くなるから。だから俺にも背負わせて下さい。頼って下さい。……ね？」
あ「……っありがとう、塚ちゃん。一緒に、頑張ろうね…。」
ーーーこれから誰1人として、失わないように。
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茶凛(プロフ) - とっても面白かったです！！ くらもっちゃん最高！！ (2017年5月30日 6時) (
レス) id: dbf487caee (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - ありがとうございます！ほぼ自己満の作品ですが、楽しんでいただけて良かったです！ (2017年3月10日 8時) (レス) id: 00a43c3125 (このIDを非表示/違反報告)
fuuka2001(プロフ) - 面白かったです！ (2017年3月9日 23時) (レス) id: 0e8e4fe47e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歯磨き粉 | 作成日時：2016年12月19日 13時
