15話 ページ17
あ「塚ちゃーん!後ろから1体接近してるよー!気をつけてねー!」
塚「りょーっかい!」
私の倉元Foreverちゃん、頑張ってねー!次々と喰種を一掃していくけれど、結構数が多い。アオギリの樹の喰種らしいけど、なかなかやりますなぁ。
あ「塚ちゃーん!そろそろ私の秘密兵器でここら辺突破しようか!いい加減班長に追いつかないとね!」
塚「え、もう使うんですか!?」
あ「うん!危険だから塚ちゃんは逃げて!」
塚「逃げるっつっても結構あれ広範囲じゃないですか!俺、どこまで逃げればいいんですか!?」
あ「適当に!!」
塚「えーっ!?」
塚ちゃんが恐れるのも分かる。私の秘密兵器はそれほど強力なクインケなのだ。SSレートの喰種「隼」。鈴屋班と合同で捜査していたこの喰種を、ラッキーなことに私一人で倒した。この赫子がまあ優れものでして。とっても重宝させていただいております。
あ「私の隼ちゃん♪さあ、全てを無に帰しちゃって☆」
ハンドガンから放たれる弾に大した威力はない。この弾丸は、着弾した後が凄いのだ。
「なんだぁ、この弾ぁ!?痛くも痒くもねぇぞー?」
あ「ふふん♪そんなこと言ってられるのも今のうちですよぉ〜?これは、当たりさえすればいいんです☆」
そう、当たりさえすれば恐ろしい力を発揮するのだ。この弾は、凄い威力があるとか、爆発するとかそういう機能はないけれど、当たってしまえば、そこからジワジワと侵食して相手の細胞から壊してしまう。
あ「今にサラッサラの粉状になっちゃいますよー?あなたたち♡」
「ぐっ……あ゛あっ!!なんだ、こ……れ」
あ「よーし、塚ちゃん!前に進んじゃおっか!」
塚「はい!」
あ「……………塚ちゃん。」
塚「はい?」
あ「班長たちはどこにいるんだろうねぇ?」
塚「………さあ?」
はい、現在私達絶賛迷子中であります!他の班員とはぐれたであります!ここは、階級が上の私がちゃんと引っ張ってかないと!
あ「うん!よく分かんないからあそこの部屋入ってみようか!」
塚「分かりました!」
塚ちゃんを引き連れて入った手近な部屋。そこには今まさに応戦中の捜査官と喰種がいた。
あ「……って、王子がいるーーーー!!!?」
ああ、もう!なんでこんな時に私の王子センサー発揮出来ないのかな!?会っちまったじゃねーか!!これもう我慢できないっすけど!?
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茶凛(プロフ) - とっても面白かったです!! くらもっちゃん最高!! (2017年5月30日 6時) (レス) id: dbf487caee (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - ありがとうございます!ほぼ自己満の作品ですが、楽しんでいただけて良かったです! (2017年3月10日 8時) (レス) id: 00a43c3125 (このIDを非表示/違反報告)
fuuka2001(プロフ) - 面白かったです! (2017年3月9日 23時) (レス) id: 0e8e4fe47e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年12月19日 13時