14話 ページ15
小坂「…久々にデカい案件だ。ここでいっちょ手柄でも立てようじゃないの。」
あ「そうですね。私も、久しぶりに暴れられるから楽しみです。」
こう見えて、私結構腕に自信があるのです。そもそも私が一等捜査官になったのだって、梟討伐戦の功績のおかげ。一部では上等捜査官にあげてもいいんじゃないかって話も出ていたらしいけど、普段の勤務態度に問題ありとされて取り敢えず一等捜査官という地位に落ち着いたんだ。まあそうだよね!ろくすっぽ仕事もしないで王子のストーカーだけやってきたわけだし!そもそも私は昇進には興味がない。上に上がれば上がるほど責任は重くなるわけだし、それじゃストーカーに精を出せないでしょ?
あ「……あ、ダメだ。これから私の生き甲斐ないんだった。」
そうだった、そうだった。私、今すごい頑張って仕事してるんだった。王子のストーカーという唯一の生き甲斐がなくなった今、仕事に打ち込むことでしか王子のことを忘れられなかった。だから今私結構真面目ちゃん。この掃討戦の働きの内容によっては昇進しちゃうかもだ。
あ「さて……昇進目指して、頑張っちゃいますかぁ!塚ちゃん、私のサポート頼んだよ!」
塚「了解です!自分はAさんのフォローに徹しますんで、ガンガン進んじゃって下さい!」
あ「うんうん。頼りにしてるよ、相棒!」
小坂「張り切るのはいいけど、あまり一人で突っ走らないように。俺の指示はちゃんと聞けよ?」
あ「ん!なるべく聞くようにします!」
小坂「ハァ……全く、世話の焼けるバカ娘だ。」
突入の合図で一斉に中になだれ込む。いつも思うけど、今から一戦交えるっていうこのピリピリとした空気感、好きなんだよなぁ。
小坂「前方、敵5体確認!A、行けるか?」
あ「お安い御用です!」
小坂班の戦闘スタイルはスピード重視。私が切込隊長として先陣を切って薙ぎ払った敵を塚ちゃんが羽赫でトドメを刺す。小坂班長は後ろで敵の数を正確に把握して私に伝えてくれる。
私はそれを頼りに動けばいいのだ。
小坂「後方に敵、8体!前方3体!」
あ「はいよ!塚ちゃーん!前の3体とりあえず任せた!班長、先進んで下さい!」
塚「りょうかーい!!」
小坂「ああ!田野!伊坂!俺についてこい!」
田伊「はい!」
うんうん、この感じいいねぇ♪楽しくなってきた!でも、まだ足りない。こんなんじゃ私は満足できないよ、喰種さん。
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茶凛(プロフ) - とっても面白かったです!! くらもっちゃん最高!! (2017年5月30日 6時) (レス) id: dbf487caee (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - ありがとうございます!ほぼ自己満の作品ですが、楽しんでいただけて良かったです! (2017年3月10日 8時) (レス) id: 00a43c3125 (このIDを非表示/違反報告)
fuuka2001(プロフ) - 面白かったです! (2017年3月9日 23時) (レス) id: 0e8e4fe47e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年12月19日 13時