story:9 ページ10
.夢主side.
『根暗だし、笑わないし、なんか他人に興味なさそうなんスよねあの子』
『無茶苦茶言うね」
『だってそうじゃないスか。俺あーゆータイプ苦手なんスよ。」
嫌い……嫌い嫌い…嫌い
みんなみんなみんなみんな
嫌い…
大っ嫌い……
A「はぁっはぁっ…はっ…はあ…っ」
黄瀬「落ち着いて…落ち着いて息して…？大丈夫だから…」
A「きにしなくても…っ大丈夫…です……っはっ」
黄瀬「Aちゃん……」
A「よくっ…あることなんで…っ…」
やばい…とまんない…どうしよ
きつい…胸が苦しい
黄瀬「Aちゃん……」
やめてよ
私の事苦手なんでしょ
根暗で笑わないつまんない人間
そう思うんでしょ
だったら私に構わないでよ
心配なんて しなくていいから
期待させないでよ 私に
これ以上傷つけないでよ
A「もう…帰って下さい…」
黄瀬「無理だよ、置いて帰れない」
A「私ならもう大丈夫ですから…お願い…もう帰って下さい」
黄瀬「無理だって……
A「帰ってって言ってんじゃん！！！！！！！」
黄瀬「………A…ちゃん…？」
A「私の事はもうほっといてよ！！！！！どうせなんもできないくせに！！！！」
………どうしてそんな悲しそうな顔するの
なんでよ
被害者面しないでよ
もう泣きたいよ
泣きたいのはこっちなのに
消えたいよ
苦しめないでよ……
黄瀬「Aちゃん…何が君を…そんなに苦しめてるの？」
何が……？
何がって…そんなの…
黄瀬「誰かに甘えても…もういいんじゃないかな」
分からない
分からない分からない分からない
分かりたくない
この人は何が言いたいの
私は何を望んでるの
辛いよ…分からないよ
やめてよもう考えたくないのに
傷つきたくないのに
気づきたくないのに
やめてよ
黄瀬「辛い事とか1人で溜め込んじゃうとまた今日みたいに……」
A「もうやめて……………」
お願いだから もうやめて
涙が出るの
そんな事言われると
自分の気持ちをうまく伝えられない
常に自分の気持ちを壊してしまう
そんなのしたくないのに
したくないのに……
でもそうしないと….
黄瀬「ごめん…ごめんね泣かせてばっかり」
違う悪くないのに
先輩は悪くないのに
本当はずっと泣いていたい
誰かに甘えてみたい
でも怖い
怖い…
怖いよ…怖くて怖い
怖いの…
A「………お兄ちゃんが怖い…」
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作者名：桃井結衣 | 作成日時：2018年11月4日 18時
