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story:3 ページ4

.夢主side.



今日は空が凄く綺麗

ピンクと紫が混ざった空が1番好き

明日は土曜日だから

学校も休みだし

余計に夕日が綺麗に見えるよね




黄瀬「あーっ、Aちゃんじゃーん」


げ…

いやいやいや、別にいいんだけど


A「あぁ…どうも」


あ…待って
これまさか一緒に帰るフラグ?

いや、まあ別にいいんだけど



黄瀬「今日部活休みなんスよ」

A「そうなんですね…」


バスケ部だよね多分


黄瀬「マネージャー、やらないんスか?」

A「……兄がいたからやってただけなので」

黄瀬「お兄ちゃん思いなんスね」

A「まあ…はい。」

黄瀬「そうそう、久しぶりにお兄ちゃんにラインしといたっスよ」

A「…へえ」

黄瀬「既読スルーされてるんスけどね」

A「あー…会話終わったと思ったんじゃないですか?」

黄瀬「えー?コレそうスかね〜」



赤司っちあぁ、伝えてなかったみたいだね、すまない

まあ、別にいいんすけど〜

あぁそういえば、痴漢されてたっスよ。




A「………痴漢の事言ったの」


黄瀬「あ…やっぱ不味かったっスか?」




A「あ…いや!別に良いんですけど…多分心配させちゃうんで」


黄瀬「そーっスよね。お節介だったかな」

A「ぜんぜん…大丈夫ですよ」


全然大丈夫です

大丈夫大丈夫大丈夫


別に私何も悪い事してないし
悪いのは痴漢したやつだし

何も連絡来てないし

大丈夫、私はちゃんとできてる

何も、怖い事なんてない

大丈夫なのに!なんでこんなに不安になるの

大丈夫、大丈夫、絶対大丈夫

大丈夫だってば


黄瀬「Aちゃん?」


A「え?…なんですか?」


黄瀬「あ、えーっとアレだったら家まで送るけど…
ほら、あんな事あったし」


A「いえ…全然大丈夫です、さようなら」


黄瀬「あぁ、そっか…またね」









やっと家に着いた

何も考えないようにしながら歩くのって結構きつい

いつもの2倍は時間かかった気がする


何怖がってんだろう私

たかだか、あんなLINE1つで


やっと一人暮らしさせて貰えたのに
怖いものなんて何も無いはずなのに

本当に駄目な私




あれ

私今日、鍵閉め忘れたっけ

ドア開いてる……なんで………





「お帰り」



え……




A「お兄ちゃん………」

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作者名:桃井結衣 | 作成日時:2018年11月4日 18時

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