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黒子「きせ…さん?」


緑間「どの“きせ”なのだよ」


桃井「この学校に、結構ある名字だもんね」





私は躊躇った。
双子だとバレない約束は、
もう破ってしまった。





だけど――――――――。





青峰「…言っていいのかよ」


A「…うん」


紫原「この子、黄瀬ちんの双子の妹〜」





4人は目を丸くした。
私は地味だし、
華やかな涼太とは似ていない。
だから、驚いても仕方ない。





赤司「黄瀬の妹か…」


黒子「その、妹さんがどうかしたんですか?」





私はその時気づいた。
青峰君と紫原君がしようとしていたこと。





涼太の事、相談しようとしていたんだ。





紫原「黄瀬ちんの事なんだけどさ〜」


青峰「ま、見てもらった方が良いな」


A「ぇ…」





その瞬間、フードは落ちた。





緑間「首輪、だと?」


黒子「それは、黄瀬君が?」


桃井「きーちゃん、最低…」


赤司「理由があるにしても、して良いことではないな」

青峰「だよな〜」





そして私は、促されるままに話した。
過去の事、今の現状。





私は、この人達なら涼太を
元に戻してくれるような気がした。





――――・・・・





A「初めて来た」


青峰「マジか!?」


黒子「Aさん…人生の半分を損するところでしたよ」


紫原「黒ちん、真顔怖いよ〜」


桃井「そんなテツ君も好き!!」





体育館で話したあと、
私たちは“マジバ”に来ていた。





バスケ部の人達は、皆優しかった。





『無理は、するなよ』


『僕らの事を頼ってください』


『私たち、今日から友達だよ!!』


『明日からは、毎日ラッキーアイテムを届けてやるのだよ』


『えー、それいらなくね?』


『俺も同感』


『なっ!?』





思わず笑みが溢れた。
“友達”が出来たのは、初めてだった。





緑間「大丈夫か?」


A「うん…」


緑間「無理はするな。 青峰と紫原が悲しむのだよ。 無論、俺もだがな」


A「緑間君、優しいね」


緑間「き、気のせいなのだよ!!」





そう言って私の頭を撫でてくれた。
不意に車のライトが辺り人影が見えた。





私は目を凝らす――――――――――。





A「――涼―――――太――――」





間違えるはずのない
双子の兄が、こちらを見詰めていた。





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レオ - ぎぃゃぁぁぁああぁぁぁい黄瀬君のヤンデレきたァァァァ (2015年2月12日 18時) (レス) id: 125a5b7f25 (このIDを非表示/違反報告)
キセキ - ああ〜ドSだったのにMよりになった… (2015年2月8日 23時) (レス) id: 7dfe26345b (このIDを非表示/違反報告)
こん - 面白い、頑張ってください! (2015年2月8日 11時) (レス) id: 78cd274465 (このIDを非表示/違反報告)
真尋(プロフ) - 始めまして〜これ見たらあ、ヤバイ…と思いましたw黄瀬廃なので…wてかこの小説読むと…ドMになっちゃうのでついつい見ちゃいます♪また更新してください← (2015年2月7日 23時) (レス) id: 75d3a4c79f (このIDを非表示/違反報告)
リィノ - 勧められて読みました!知らなかった事が悔しいです………!更新楽しみにしてます!! (2015年2月7日 20時) (レス) id: aec20d51dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琶屡―ハル― | 作成日時:2015年2月3日 20時

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