【黒バス】期間限定カレシ【赤司】

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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ……






どこか遠くで、チャイムが鳴っている。









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どこか、遠くで……









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「おい！赤司！部活行かねぇのかよ！？」






「ああ……大輝か……なんだ、ドウシタ……？」








「ってダメージ受けすぎだろ！ほら！部活！」









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ダメージ？ナンノコトカナ。



僕の頭の中は、学園祭のことでいっぱいさ。









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「そんな気に病むことねぇって！

お前ならすぐ彼女できるから安心しろ！

明日が終われば夏休みだぜ！？楽しそうにしろよ！」









「できるわけないだろ……大輝、お前バカ？」




「うわぁ、久々にムカついたわぁ」









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僕は机に頬をつけて、足をぶらつかせた。







無理だ。




明後日から夏休みだなんて、考えたくない。








彼女なんて、もっと無理。









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「全員参加だから逃げられないしよー。

しょうがないだろ、頑張って彼女つくれよ」








「……善処する」









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今は、こんなことしか言えなかった。






頭の中は、空っぽだった。









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「ん、じゃあ部活行こうぜ！」









「……大輝」



「あ？」









「先に行っててくれないか。

後から行くから。ちょっと一人で考える」









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我が儘だっていうのはわかってる。


だけど、一回、一人になりたかった。







頭がついていかない。









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「わかった。先行っててやるよ」









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僕の我が儘にも関わらず、大輝は頷いてくれた。









そのまま、踵を返す。









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「お前がどんな女捕まえるか楽しみだなー」









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そんなことを呟いて。









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「知るか」








その声に、僕は毒づいて答えた。




そんなの、僕が一番知りたいよ。全く。
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〜青峰side〜



一人で考えるって……そんな悩むことか！？









……やっぱ残念だわ、赤司って。





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