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その頃の僕はと言えば、
色々なことに退屈していた。
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季節は夏。
夏と言えば、色々と色めき立つ季節であって。
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現に、クラスメイトの会話のほぼ全てが
�猗狃�と夏休みにどこに行くか��
だった。
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正直言って、くだらないなと思っていた。
僕に彼女がいないのが理由じゃなくて。
そもそも僕は、恋愛に興味がなかった。
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「なぁ、赤司。お前はどうすんだ？」
同じクラスの青峰にも聞かれた。
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「どうって？なにが？」
「やー、この夏こそ彼女つくんのかなって」
「つくらないよ。常々そう言ってるだろ」
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それに、彼女がいなくても夏は楽しめるしね。
そう言って顔を背けた。
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大輝は桃井と遊んだりするんだろうな。
幼なじみって楽でいいよね。
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「赤司ってほんと残念だよなー！
その気になりゃ女取っ替え引っ替えできんのに」
「下世話な話をするな」
「あ？てか、そうか。確かお前って……」
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大輝がなにを言おうとしたかわかった。
だから、咄嗟に手で口を塞いだ。
大輝がびっくりして目を見開く。
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「それ以上言ったら、お前に夏はないよ？」
精々そう言って、ニコリと微笑んでやる。
正直、僕も余裕がなかった。
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『彼女をつくらないんじゃなくて、
つくれないんだよな、単に女慣れしてなくて』
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大輝がそう言うのが、わかったから。
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……そう、僕は。
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「な、なんだよ、そんな隠すことか？
……逆にもっとモテる気がするけどなー」
「……ッ、うるさい///」
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女に興味がないとスカしていて、
その実、慣れていないから彼女ができないという
なんとも情けない男だったのだ。
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ころん - 赤司君めっちゃ好きなのでどんな赤司君でもかっこよくみえちゃいます！！とても面白いのでこれからも頑張ってください！応援してまーす！ (2018年1月31日 23時) (
レス) id: 830b3257d2 (このIDを非表示/違反報告)
すのー(プロフ) - すごく、面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年7月29日 22時) (レス) id: 1d804da197 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬のん - 才能すごいです！応援してます、頑張ってください！ (2017年7月22日 16時) (レス) id: 58d6c8d064 (このIDを非表示/違反報告)
かごめ - 低評価つけたの誰？かわいそう…。面白いのでがんばって下さいね！ (2017年7月6日 21時) (レス) id: 4b3a71fbfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チヨダ ナオ@ゆるやん | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年5月19日 0時
