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「着いた。ここだよ」









駅からほど近い場所にある店の前で川瀬は立ち止まった。






この店の名前には聞き覚えがあった。



確か、身体に優しい食品を使ったお粥屋(スープ・サラダ付)だと随分前に桃井が騒いでいた。



















「さすが女子……」





「私、食べられないもの多いんだ。さ、入ろ」



















川瀬に続いて店に入る。









店員に案内されて、窓際の一番陽当たりのいい場所に座った。



川瀬が「ふう」と息を吐いた。





メニューを開いてなににしようか考えながら話しかけてみる。




















「有名なのか?ここ」






「さあ?有名なんじゃないかな。
私も初めてきたからよくわかんない」






「さっき、食べられないものが多いって言ったね。
ひょっとして偏食?」






「うーん、まあ、そんなとこ」






「なにが食べられないんだ?」







「色々あるよ。飽和脂肪酸を含む肉類とか、牛乳とか。
あとコーヒーとか、塩分多い料理は無理かな」






「それが食べられなくても別に困らないだろう」







「あ、あと納豆。納豆が一番ダメ」








「それはわかる気がするな」








「おいしいけどね」



















『おいしいけどね』。





川瀬がそう言ったのを聞いて、僕はメニューを見ていた顔を上げて、彼女のほうを見た。



















「おいしいけどね、って……。
なんだ、食べられるんじゃないか」



















何の気なしに言ったことだった。






川瀬は一瞬だけ目を見開いて、無言で薄く笑った。





























「……川瀬?」






「失礼致します!ご注文はお決まりですか?」





「あ、はい!赤司くん決まった?」



















どうかしたのかと聞く前に店員がやってきて、
聞くタイミングを失ってしまった。

















































お互いに注文して店員が去ったあと、


少しだけ、沈黙の時間となった。









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ころん - 赤司君めっちゃ好きなのでどんな赤司君でもかっこよくみえちゃいます!!とても面白いのでこれからも頑張ってください!応援してまーす! (2018年1月31日 23時) (レス) id: 830b3257d2 (このIDを非表示/違反報告)
すのー(プロフ) - すごく、面白いです!これからも頑張ってください! (2017年7月29日 22時) (レス) id: 1d804da197 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬のん - 才能すごいです!応援してます、頑張ってください! (2017年7月22日 16時) (レス) id: 58d6c8d064 (このIDを非表示/違反報告)
かごめ - 低評価つけたの誰?かわいそう…。面白いのでがんばって下さいね! (2017年7月6日 21時) (レス) id: 4b3a71fbfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チヨダ ナオ@ゆるやん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年5月19日 0時

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