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平「これ今日の分の仕事やよろしゅう」
藍「平子副隊長休まれた方が」
平「四番隊で薬は貰うた」
Aが意識不明になってから五番隊内は士気が下がっていた
隊長という屋台骨が居なくなったというのもあるが、何時もワチャワチャとうるさい騒ぎの中心の人が居なくなると自然と静かになり何時もの賑わいは無かった
藍「平子副隊長、こんな中言いづらいのですが・・・」
平「なんや」
隊長不在の今、隊長業務は副隊長の平子が行っている
常にニヤニヤしてAの112の必殺技を食らっている彼だが今は冷たい空気を纏って無言で書類を作成している
藍「その・・・ギンが戻っていません」
平「なんやて?」
藍「隊長の自宅にも行きましたが、何処にもいません」
平「今かいな・・・」
あれだけの量の中級大虚以上の虚が尸魂界に集中的に集まった前代未聞の出来事で今や五番隊だけではなく隊全体でも騒ぎになっている
必然、今現在事情聴取ができる唯一の目撃者である平子は調査の参考人として忙しいのである
平「隊士でもあらへん事務見習いを捜索させんのは今は・・・」
藍「はい、それと山本総隊長からの伝令書が届いています」
平「・・・」
〈五番隊副隊長 平子真子
右の者五番隊、隊長御影Aが復帰を果たすまで五番隊隊長代行を命ずる
一番隊隊長 山本元柳斎重國〉
平「ﾊｧ・・・嘘やろ・・・ギン探すんもっとややこくなったぞ・・・」
浮「その件私が引き受けるよ」
平「浮竹隊長・・・」
浮「御影には、借りがあるからね」
平「・・・よろしゅうお願いします」
浮「任せてくれ」
平「ﾊｧ・・・散歩行ってくるわ・・・」
ひ「なんやハゲいつにも増して辛気臭い顔しよって」
平「ひよ里か今忙しいんや帰れ」
振り向かないまま低い声で言った
ひ「あんたやつれてるで休んどるのか?」
平「・・・」
ひ「休まんと体持たへん・・・」
平「隊長を!!あんなんさせた俺がゆっくり休める訳あるか!!ボケ!!」
ひ「！！」
そのまま早足でその場を立ち去った
浦「今はそっとしておきましょう」
ひ「・・・なんや見とったんか」
浦「少し気になる点があって真子サンに確認したかったんスけどねぇ・・・」
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作者名：樹羅 | 作成日時：2023年1月30日 15時
