ハーネスの天才副司令官 【２】

−６５− ページ22

A「ルイ、今日のウォータイムは今まで以上に荒れるわ。
　 あなたの場合、観戦しない方がいいんじゃないかしら？」

ル「フン、それくらい分かっている…。」

　 私は今日のウォータイムの流れを知っているの

　 どんな結果になるのかも分かっているつもりよ

　 それを分かっているから、ルイに見ないでほしかった

　 でも、心が強いルイならきっと大丈夫よね…

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　ドドドドド

　 ロストエリアで、ワールドセイバーVS世界連合の争いが始まった

　 序盤は世界連合のLBXはLOSTせずにいい感じだった

　 でも、そろそろ予想もつかない悲劇の映像が

　 全世界に向けて公に公開されてしまう

　ドォォン

　 ジェノック第３小隊のLBXがLOSTされてしまった

　 きっと、みんなガッカリしているんでしょうね

　 でも、この程度で最悪の結末が変わるわけがないわ

　プシュー

　 コントロールポットから謎のガスが噴射した

　 観戦ルームにいる人々や司令官の教師たちは唖然としているでしょう

　 隣にいるルイも私の表情を伺ったりして動揺している

　 私は至って普段通りに振る舞って普通の反応

　 何かも分からないガスがいきなり出てきたのよ？

　 そして、美都先生が真っ先にガスの小隊に気付いた

セ「毒ガスですよ。」

　 セレディ先生がガスの正体をさらりと言った

　 ウォータイムでLBXがLOSTすれば、プレイヤーも死ぬシステムよ


ル「A、このことを知っていて…！」

A「知っていて何か悪いの？」

ル「…！」

　 恐ろしく冷たい声で小さく微笑みながら言った

　 ルイは見たこともないであろう反応に絶句する

　 私はこうなることが分かっていて知らせなかったのよ

A「私がこのことを伝えてしまったらどうなると思うの？
　 生徒たちはウォータイムに参加することを拒否して、
　 何もできずにワールドセイバーに負けることになるのよ？」

　 あまりに冷静な発言に、ルイは言葉すら出なかった

　 ただ、私を見て絶望に満ちた顔をしていただけ…

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　Aさんの考えも一理ある気が…(´∀｀；A

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