No.43 ページ12
美「は！！！！？」
『総二郎もあきらも本っ当、ばか』
総二郎やあきらじゃあるまいし純粋なの、司は。
司「てか、まだ付き合うとかの話にもなってないしな！！」
総「だって司、お前一晩一緒に居たんだろ？」
司「あぁ、最終的には流れでなんとな〜く添い寝まで行っちまったよ。やっばいな、これはマジで」
『え！！！！？添い寝！！？』
次は僕が大きな声を出してしまった。ハッとなって静かに椅子に座り直す。
総「一晩一緒で？」
美「嘘だろ」
司「責任取んなきゃな」
総「……なんの責任だよ」
司「あ！！そうだ！！！！！そうだそうだそうだ！」
何か良いことを思いついたのか、司はバタバタと走ってどこかに行ってしまった。
美「大丈夫か、司」
総「……てか今度は何作ってんだよ」
三人の前には、作りかけの星空のパズルが置かれていた。
ーーーーーーーーーー
高塚side
ここ最近、嫌程聞いていた大勢の使い達の出迎えが無いからあの母親はまた何処かに飛んだのかと思って安心した、その時。
聖「随分遅い帰りだな」
『………』
母が居なかったら基本、篠原とその他昔から�眥猷箸傍錣觧箸い靴�居ないはずなのに篠原達の気配は無い上、知らない人が家の中に居る。警察呼ぶべきか、どうしようか。
聖「下手な真似、すんじゃねぇぞ」
何この人、まるで「昔の司みたい」って思ったその瞬間、全身に鳥肌が立つ。もしかしてって、危険を予期して心臓が跳ねる。
『っなんで』
聖「お前の母親に呼ばれたんだよ。俺様の好きにしていいから斑鳩に早く嫁がせてくれって」
やられた、僕の知らない間に婚約破棄どころかむしろ母親の仕組んだ計画が進んでいた事を。
聖「はは、お前って可哀想だな」
『……どこが』
聖「目、見えねぇんだろ」
その時、グイッと乱暴に僕の顔を上に持ち上げた
『っ、やめて』
聖「俺、まだまだ知ってるからなお前の秘密。全部あのババアが話してくれた。
男のフリして世界中に嘘ついてる�眥佑量爾辰討機▲丱蕕気譴燭蕕匹Α�この先生きてけねぇよな、お前」
寄りによってまさか、こんなヤツに弱みを握られるとは思わなかった。
最悪だ。
聖「……んだよその目、どこまで俺様をイラつかせたら気が済むんだよ！！！！！」
頬に痛みが走った、もう何十年と感じた事の無い痛み。僕は今、目の前のヤツに殴られたのだと直ぐに分かった。
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
