その優しさに。【高尾和成】 ページ24
Aside
あれから１週間。
あ｢おはようございます｣
いつものように体育館の玄関で挨拶をして中に入る。
ステージ前に見えるてくさんの人だかり。
少し新鮮。
前はこんな時間に来たことなんてなかった。
いつもほとんど1番に来て、用意をして、選手のみんなを待った。
そして時々選手の中で1番早く来る先輩と二人っきりになったりした。
…それが幸せだった。
でも今はそんなことしない。
偶然でもふたりっきりになんてなりたくないし、先輩の声が拾えてしまうくらい少ない人数のときに会いたくない。
ステージに歩いて言って、近くの人に挨拶をする。
大丈夫。先輩はいない。
…だって、いつだって先に1人で自主練してる。
そんなことまで知ってしまってる自分に少し嫌になる。
高｢Aちゃん！おっはよー！｣
あ｢あ、高尾くん。おはよ｣
不意に声をかけられた。
高｢大丈夫？何か最近元気ねーよな？｣
あ｢え、…気づいてたの？｣
高｢気づくも何も一目見れば分かるって。明らかにテンション低いし、全然笑わないし。｣
知らなかった。
そんなに態度に表れてるということに今のいままで気づかなかった。
ふと高尾くんの顔を見る。
思ったより近くにある顔は見るからに心配そうで、
不謹慎かもしれないけど少し、嬉しい。
高｢Aちゃん？｣
俺の顔に何かついてる？と言いたげに首を傾げる。
あ｢大丈夫。ありがとう｣
高｢Aちゃん、オレには嘘つかなくてもいーよ？｣
あ｢え…？｣
高｢泣きたいなら、泣いていいんだぜ？｣
その言葉を聞いた瞬間、一気に涙があふれた。
バサッという音がして高尾くんがジャージを頭に被せてくれる。
ぽんぽんと頭をたたきながら、でも私の泣いてる顔は見ない。
そういえば私、泣いてなかった。
あの日から。
本当はあの場所ですぐに泣いてしまいたかった。
泣いて泣いて先輩を困らせた挙句、優しくされたかった。
でも、私の中に残ってた先輩への恋心が邪魔をして結局目に溢れた涙を拭ってそれっきり。
なぜだか家でも泣く気にはなれなかった。
なのに、
不意に触れた高尾くんの優しさにこんなにも簡単に涙があふれた。
高｢Aちゃん、こっち。｣
突然手を引かれどこかへ連れていかれる。
ガチャ。
着いたのは倉庫だった。
きっとまだ泣き止みそうにもない私がみんなに見られないように連れてきてくれたんだろう。
やっぱり優しい。
だから、今だけ。
(…その優しさに、甘えさせてー)
その手を取って。【高尾和成】→←たとえ、それでも。【赤司征十郎】
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクで↓の続きです 虹村も嫌い祥吾様守れるのは夢主だけ祥吾様は他者依存型+性格変更型夢主は他者愛型(溺愛)青峰に殴られる時、間に入って夢主が殴られる 〜型って書いてるのはアンサイクロペディアに書いてます (2019年4月4日 19時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の事は必ず様付け+常に敬語祥吾様は絶対「祥吾様は彼氏兼教祖様自分の息子みたいに可愛い」って言って 僕っ娘で祥吾様の為なら最強祥吾様を傷付け奴は排除青峰は祥吾様殴ったから黄瀬はポジ赤司は強制退部させたから嫌い祥吾様の面倒見てるっぽい (2019年4月4日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
高尾涼(プロフ) - もち稲荷さん» ありがとうございます！とても嬉しいで！ (2019年3月25日 4時) (レス) id: 262d7204a3 (このIDを非表示/違反報告)
もち稲荷 - すっごいキュンキュンします！好きです、こういうの！ (2019年3月24日 23時) (レス) id: 2f43d3b82c (このIDを非表示/違反報告)
高尾涼(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 遅くなってしまいすみません、いかがですか？要望等あればぜひ教えてください！リクエストありがとうございました！ (2019年2月20日 17時) (レス) id: 262d7204a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高尾涼 | 作成日時：2018年4月19日 18時
