十人十色【黒バス】【短編集】

そんなわけ。【花宮真】 ページ14

原side

　うちの部の監督にしてキャプテンである花宮。

　実は彼女がいる。

　一言で表せば『元気』という言葉がピッタリなコなんだけど。

　バスケ部のマネージャーであり、
　花宮が唯一敵わない相手でもある。


　ある日、花宮と廊下を歩いていると―

あ「あーまこちゃん！！やっほー！」

　遠くから手を振りながらやってくるAちゃん。


花「A..何回も言ってんだろその呼び方やめろ。」

あ「えーっ、何回も言ってるじゃん。そっちのがかわいいの！」

花「チッ...バァカ。」

　本人は無自覚らしいんだけど、あっさりと花宮を黙らせちゃう。

　だから、その面でも超優秀なマネージャーw

あ「はいはい、バカですよーだ！」

　と、なぜか得意気なAちゃんに花宮はもう反論するのも諦めてる。


あ「あ、そだ。天才花宮くん数学教えてよ！」

花「...お前にそう呼ばれると気味悪ぃ。」

あ「何よ、反抗期？結局何だかんだであの呼び方気に入ってんでしょ？」

花「...ウゼェ。」

あ「で？教えてくれないの？」

　花宮に何言われても全く動じない。

花「...ったく、しょーがねーな。教えてやる。」

　渋々、って感じで言う花宮だけど、実はそんなこと全くない。

　むしろ教えたがってる。

　でも素直になれないんだよなーw


　Aちゃんはというと、

あ「そういってくれると思ってた！まこちゃん大好きっ！！」

花「...ッ！」

　うん、ストレート。

　あまりに直球すぎて花宮も焦ってるw

　けど、ほんとは...



　(...好きなんでしょ？Aちゃんのこと。)
　
　(...は？)

　(...嫌いなの？)



　(...んなわけねーだろ、バァカ)

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