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ゴクン。
ヤマトが作ってくれた、豆腐だけの味噌汁と、ご飯。
味噌汁のお椀を口元につけてくれて、たった今飲んだとこ。
『ヤマトこれ···出汁いれた?』
「出汁?」
『うん、これ··味噌汁じゃなくて味噌湯だわ。』
味噌湯?と首を傾げて、自身のお椀を口元につけると本当だ···と難しい顔をした。
「すまん···」
『ううん、美味しいから大丈夫。改めていただきますっ!』
「お詫びに、甘味処連れて行くよ。」
『え!あ、でも···』
「午前中なら人少ないと思うし、大丈夫だよ。」
食べさせてもらうところを誰かに見られるのは恥ずかしいけど、団子なんて久しく食べてないし、この味噌湯のおかげか今はとっても甘い物を身体が求めている。
『なら···いっか。行きたい!』
「決まりだね。」
朝食を済ませ、洗い物をするヤマトの背中を見つめながら私はある事に悩んでいた。
着替えどうしよう。
さすがに部屋着で出るのは気が引ける。かと言って···やはり出掛けるのは遠慮しとこう。そう思った矢先、
「着替え手伝うよ。」
と食器洗いを済ませたヤマトがさらっと言う。
『なっ···へんたい。』
「えぇ?!そんな意味じゃ···」
本当に私を女と思ってないんだなぁ。
『···お願いします。』
長袖のTシャツとショーパンを脱いで、黒のノースリーブのワンピースに着替え、その上から長袖のパーカを着るつもりだ。
互いに向き合って立ち、ヤマトは目を瞑りながら服をめくる。切断された腕が引っ掛かり上手く脱がせれないようで、眉間にしわが寄っている。
やっとTシャツを脱がせることに成功し、
上半身はブラジャーだけの状態になる。次は···と手探りで腰に手をやるヤマト。
『ん··っ。』
「どうした?!」
『くすぐったい。』
「あっすまんすまん··」
『ズボンは自分で脱げるしいいよ。』
「え?どうやっ『こら、目あけるな〜』
思わず目を開きそうになったヤマトがぎゅっと目を瞑りため息をつく。
『待ってね···』
と、左足でバランスよく立ち右足で内股のズボンの隙間に指を引っ掛けて裾を引っ張る。
『よいしょ···っとっと··うわぁっ!』
「Aっ?!」
________ドサッ
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Rai - すみませんお詫び申し上げます作者名前間違えしましたRaiです。そのまま誤ってコメント欄に書いてしました。 (2020年8月14日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - イベントというのはこんな感じです見て頂いてくれれば嬉しいです「https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」ナルトも参加可能です。 (2020年8月10日 8時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - お久しぶりです作者の名前なんですが少しだけ変更させて頂きました。ご迷惑かけてすみません私も作品大好き大好きでもし参加可能出来たら嬉しいです「あなたの小説読ませて下さい。」お返事お待ちしてます (2020年8月9日 4時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
てた(プロフ) - ruiさん、コメントありがとうございます。感激の期待に応えられるように頑張ります! (2020年6月8日 14時) (レス) id: eb07f08e0b (このIDを非表示/違反報告)
rui - こんにちはテンゾウのお話描いてくれて嬉しいですなかなかの機械ないので感激です! (2020年6月8日 9時) (レス) id: d37f22ad84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てた | 作成日時:2020年6月4日 16時