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少し風呂場でサクラと長話しすぎたのか、ふわふわする感覚。
ふらっと体制を崩すとすぐに駆けつけて片腕で私の身体を支えるヤマト。
もう片方の手には、コップに入った水。
背中を支える手は腰にあり、そのままソファに座らせてくれた。
「のぼせた?はい、水。」
口元にコップを近付けてくれたので、唇をつけてゴクッと飲んだ。
『ふぅー··ありがとー。』
目を瞑って深呼吸をする。
「···コホンっ。ドライヤー持ってくるよ。」
脱衣場からドライヤーを持ってきてくれたヤマトが私の髪を丁寧に乾かしてくれる。
『きもちー』
目を瞑ったまま、優しい感触を楽しんだ。
このまま眠ってしまいそう···。
「A?」
髪を乾かし終わったのには気付いていたが、余韻を楽しむため少し眠ったフリをする。
「ったく···ちょっとヤバいな··」
チラッと片目を開けると、片手で顔を覆うヤマトが見えた。
『何がヤバいの?』
何かあったのかと気になり聞いてみると、ビクッと肩を上げて何でもないよ。と脱衣場へ消えてしまった。
夜になり、布団を敷き始めるヤマト。どちらがベッドに寝るか譲り合いがしばらく続き、結局私がベッドを使う事になってしまった。
『何から何までありがとう。疲れたでしょ?』
「大丈夫だよ。まぁ色んな意味で疲れたかな···」
『え?』
「いやっ、何でもないよ。おやすみ。」
『おやすみなさい。』
と、もちろん眠れる訳もなく、たくさん見れた普段見れないヤマトを思い出しながら頭に焼き付けた。
口元が緩くニヤつき、掛け布団に顔をうずめると、ヤマトの匂い。
む、無理だ。眠れない。これで眠れる人が居たら会ってみたいもんだ。
ヤマトは寝たのかな···?
下をゆっくりと覗いてみるとスヤスヤ気持ちよさそうに眠るヤマトがいた。
私の世話で疲れたんだろうな。
『···任務お疲れ様。』
と小さな声でつぶやき、目を瞑った。
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Rai - すみませんお詫び申し上げます作者名前間違えしましたRaiです。そのまま誤ってコメント欄に書いてしました。 (2020年8月14日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - イベントというのはこんな感じです見て頂いてくれれば嬉しいです「https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」ナルトも参加可能です。 (2020年8月10日 8時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - お久しぶりです作者の名前なんですが少しだけ変更させて頂きました。ご迷惑かけてすみません私も作品大好き大好きでもし参加可能出来たら嬉しいです「あなたの小説読ませて下さい。」お返事お待ちしてます (2020年8月9日 4時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
てた(プロフ) - ruiさん、コメントありがとうございます。感激の期待に応えられるように頑張ります! (2020年6月8日 14時) (レス) id: eb07f08e0b (このIDを非表示/違反報告)
rui - こんにちはテンゾウのお話描いてくれて嬉しいですなかなかの機械ないので感激です! (2020年6月8日 9時) (レス) id: d37f22ad84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てた | 作成日時:2020年6月4日 16時