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完全に止血出来ていなかったせいか、視界がボヤけ始める。




『はぁっ···はぁ··』



「Aさん···ありがとうございます。こんなになるまで私達を守ってくれて··」



治療をしながら申し訳なさそうな顔をしてそう言うイノ。



『いやぁ···カッコ悪かったよね。ははっ、まぁお礼なら里に帰ってからで···はぁっ···わっ··私が···生きて··いれば····っ』




________そこで私の意識は途絶えた。









_________


身体が浮いてる感覚··ふわふわする··。



動いてるのかな···あぁ、そっか私、気を失って··。



目を開ける前に、


『···あか··つきは··?』


と声を出すと、私をおぶっていた人物が返事をする。



「気が付いたようだね。終わったよ。」




あぁ、やったんだ。よかった···ありがとうテンゾ···



···




『テンゾウっ?!?!』




がばっと離れようとするも、私の腕がないからか、布で落ちないように縛っているようだ。



つまり、密着。離れたくても離れられない状況。



あわあわと慌てていると息がテンゾウの首筋にかかってしまいそうで、顔を背中にうずめる。



身体はどんどん熱くなり、鼓動はどんどん速くなる。




『····っ////』





すると急に立ち止まるテンゾウ。



皆も不思議そうに足を止めた。


「どうした?テンゾウ」


「いえ···いや、おかしい。」


「何がだ?」


「サクラ、もう一度Aを診てくれないか?」


真剣な顔でサクラを呼び、結んでいた布を外すテンゾウ。



「どうしましたっ?!ってAさん顔真っ赤!!」



この後、テンゾウの言葉で皆が固まることになる。





「···特に怪我したところ以外異常はないけど。」


『うぅ···。』


あまりの恥ずかしさに唇を噛み締めて目をぎゅっと瞑る。



「テンゾウそれは····」








「いや···あまりにもAの鼓動が速いんだ。この速さはおかしい。」






シーンと静まる中、きっと皆同じ事を思った。




(((((((鈍感····))))))





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Rai - すみませんお詫び申し上げます作者名前間違えしましたRaiです。そのまま誤ってコメント欄に書いてしました。 (2020年8月14日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - イベントというのはこんな感じです見て頂いてくれれば嬉しいです「https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」ナルトも参加可能です。    (2020年8月10日 8時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - お久しぶりです作者の名前なんですが少しだけ変更させて頂きました。ご迷惑かけてすみません私も作品大好き大好きでもし参加可能出来たら嬉しいです「あなたの小説読ませて下さい。」お返事お待ちしてます (2020年8月9日 4時) (レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
てた(プロフ) - ruiさん、コメントありがとうございます。感激の期待に応えられるように頑張ります! (2020年6月8日 14時) (レス) id: eb07f08e0b (このIDを非表示/違反報告)
rui - こんにちはテンゾウのお話描いてくれて嬉しいですなかなかの機械ないので感激です! (2020年6月8日 9時) (レス) id: d37f22ad84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てた | 作成日時:2020年6月4日 16時

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