第五話 ジャーファルくん、登場！！ ページ7
Aside
ドアが、ガチャッと音をたて、開く。
「王よ。先日の､､､､。あれ? A､､､､?」
そこから、顔を出したのは
私のかわいいかわいい部下の
そして、一緒に旅をしてきた仲間の
ジャーファルだった。
彼は、文官の中でも、一番仕事が出来、
文官の中で一番、王に近い存在だ。
あの、暗殺者の頃の、顔とは違い、
仕事に熱心に取り組む、青年へと変わっていった。
あの頃のまま、そばかすはしっかりと残っているけどww
少し、込み上げた笑いを飲み込み、
ところで、ジャーファルは何をしにここへ､､､､､?
と、疑問に思った､､、
ふと、彼の手の中の書類が
目に入った。
確かあれは、この前私がシンに渡したはずの､､､､､。
そう考えると、さらに疑問は増えていく一方で､､、
どうして、ジャーファルが､､､､､?
と、考えていたらハッ、と思い付いた。
まさかっ。
「シン。この書類､､､､､?」
ジャーファルに押し付けたんじゃないでしょうね､､､。
という意味を込めながら
ジャーファルが持つ書類を、指さしながら、シンに目でそう問うと、
案の定。彼は肩を、ビクッと震わせた。
これで、疑惑も確信に変わり､､､､､。
「シンーーーーーーー！！！何、人に仕事押し付けとるんじゃ、ボケーーーーー！！！」
私は大声を出さずにはいられなかった。
「いやっ、だってジャーファルがやってくれるって､､､､､。な、なぁ?ジャーファル?」
しどろもどろに、ジャーファルに助けを求めるシンだが、
「いえ、あなたに押し付けられただけです。」
フッ、ざまーみろ。
あっさりと、冷たく返される。
それプラス、ちょっと、顔が怖いよ！ジャーファルくんww。
「えっ?ジャ、ジャーファル､､､､､?」
シンが、嘘でしょ?！という風に顔を歪ませたので、本気でこの嘘が通ると思ったらしい､､、
おいおい、本気でその嘘が、通用するとでも思ったのか､､、?
そんなわけないじゃん。バカか?コイツ､､､､､。誰が､､､､､。
「誰が、好き好んで人の仕事、引き受けるんだよ！！！！！お前は、本当に、バカだな！！！オイッ！！！！！」
本当に、バカだ。
さっきまで静かだった空間は一気に、いつものようにギャーギャーと騒がしくなるのだった。
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作者名：てる | 作成日時：2018年6月27日 22時
