第三十一話 怒りを抑えて ページ33
シンドバッドside
「ただいま、、、、。」
そう言って微笑んだAは、
とても綺麗で、愛らしくて、
でも、寂しそうで、儚く、壊れてしまいそうで、、、、。
、
、
オレは少し、怖かった、、、、、、、。
まぁ、きっとさっきのことを気にしているせいだからだろう、、、。
、
あれは、3時間前、、、、、、、。
ーーーーーーーーーーーー
あー、頭がガンガンする、、、。
二日酔いで気持ち悪く、痛い頭を抱え、、、。
ウップ、、、。と危なくなりながら
廊下を歩いていた時だった、、、。
(さすがに、一国の王として廊下で吐くことはないさっ!!)
えっ、、、、、、、?
、
廊下の柱の影に、一緒にいることなどある筈がない二人が目に入った、、、。
ジュダルとAだった。
影になって暗くなっている廊下は、
外の光に照らされ、そこの二人がいるところだけがライトアップされていた。
よく見れば、
Aはぐったりとしていて無防備にジュダルに体を預け、
いわゆる、お姫様抱っこというものされていた、、、。
、
悔しいが、その光景は恋人同士のような雰囲気で、
一瞬、体が動かなかった。
あまりにも綺麗だったから、、、、、、、。
、
、
二人の周りは全てモノトーンのように白黒になり、
二人だけが輝いて見えた。
何やら、熱いものが込み上げてきた。
世にこれを“嫉妬”と言うらしい、、、、、。
、
、
、
「おっ、バカ殿じゃんっ!」
と言うジュダルの声でハッと我にかえり、
「A!!!」
叫んでAの名前を呼ぶが、、、。
やはり、反応はない、、、。
何を、、、、、。されたんだ、、、、、?
、
、
ふつふつ、と怒りが込み上げでくる
、
それを懸命に隠しながら、できるだけ冷静に聞いた。
「ジュダル、、、、、、、!!貴様、、、、、、、。何をした、、、、、、、?」
オレの目からはきっと殺気が溢れ出ているだろう、、、。
怒りを抑えるように努力はしたが、
やはり、無理だった、、、。
オレは、、、。と続ける、、、。
「オレの愛する人に手を出すのならば、オレは絶対に許さない、、、、、、、。」
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作者名:てる | 作成日時:2018年6月27日 22時