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私はドアノブに手をかけ、
ガチャりと開けると
誰の声も聞こえないから
きっと誰もいないんだろう。
人がいない代わりに、
屋上にはプランターが置いてあり
花が植えられていた。
「わぁ、綺麗なお花。
チューリップが咲いてる。
こっちには芍薬(シャクヤク)が咲いてる!」
どれも綺麗だなぁ。
まさに今が旬のお花ばかり。
それなら今度、
保健室にもある鉢植え
持ってこようかな?
部屋にいるよりは
お花たちも外の方がいいと思うし。
私はそんなことを考えながら、
プランターの近くにある
ベンチに座ってお弁当を食べた。
青空の下で、
綺麗なお花に囲まれて
食べられるなんて一番幸せかも。
私がちょうど食べ終わった頃に、
ドアを開き
" Aちゃん、いたー!! "
と聞こえて女生徒2人が私の所にきた。
「どうしたの?体調でも悪い?」
女生「お腹痛くて…。
もしかしたらアレかも…」
アレか…。
酷くなる前に漢方薬でも
飲ませてみようかな?
もちろんアレルギーのことも
聞いておかなくちゃ。
女生「キャー!テニス部よ」
ん?テニス部?
女生「ほんとだ!
しかもレギュラー陣全員いるよ」
声援というのか、
アイドルを生でみたファンみたいな
奇声だったけど何事?
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作者名:alicexxx0508 | 作成日時:2018年9月24日 22時