霊力Lv.36 憑依2 閲覧注意 ページ37
ー放課後ー
今日もいつものように着替えてドリンクやタオルの準備をする。
流石に昨日2連続で心霊体験したから、今日はないと思いたいな、そんな事を考えていた。
だが、現実はそう甘くないのだ。また視える。
しかも、まさかの赤司くんの背後に!
取り憑こうとしているように見えるが、赤司くんの守護霊が強いのか、
その霊の力が弱いのか、中に入り込めてない。
私的には前者だと思う。霊の気がいつも視る小物よりも少し強い。
赤司くん、頑張れ!と思いながら見ていると、こっちに近寄って来た。
どうやら私に気付いたようだ。まぁ、この位なら簡単に
面倒くさいな、と思いながら私がいつものように胸の前で手を組もうとした時。
突然、手が動かなくなった。
それで終わりなら良かったのだが、勢いは止まらず、足までもが勝手に動く。
踏ん張っても全く効果はない。怖い。まさか憑依された…?
そしてズンズン進んでいく先には赤司くんがいる。どうしても赤司くんに憑きたいらしい。
A「赤っ……!」
とうとう声までもが乗っ取られてしまった。このままでは、赤司くんが本当に危ない。
遂に赤司くんの目の前に着いてしまった。逃げて!と言おうとしても声が出ない。
赤司「杠、どうした」
A「あ…がっ……に…て………っ!」
赤司「何を言っているんだ?ちゃんと喋れ」
ダメだ、伝わらない。段々息が詰まってきて、呼吸が不規則になる。
赤司「用がないなら俺は練習に戻るぞ。お前も早く…うぐぁっ!何をする!」
私の手が赤司くんの首に絡まり、いつかのさつきのようにギリギリと絞め上げていく。
そこへ虹村さんがやってきて仲裁に入るが、私の体は動かない。
虹村「おい、杠、やめろ!何してるんだ!」
虹村さん、助けて!動かないの!そう伝えたくても体は言う事を聞かない。
私の口が勝手に動き、こう言った。憑いてるヤツが言ったのだろう。
ヤツ「こいつの命が欲しい…こいつの力が欲しい……!邪魔をするな……」
虹村「は?本当に何言ってるんだ?ふざけるのもいい加減にしろ!」
虹村さんが声を荒げてそう言う。私だってそう言いたいんじゃないですよ…。
とうとう赤司くんの意識がなくなり、抵抗していた赤司くんの手の力が抜け、
ダラリと投げ出された。あぁ、もう、私がこうなればいいのに。
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きゃらめるりぼんぬ - 気付かぬうちに15000hit超え…だと!?更新ペース落ちました(すみません)が、これからも見捨てずにこの作品をよろしくお願いします。掛け持ちしてる方はネタ切れ中なので更新停止してます。すみません。 (2018年6月30日 12時) (レス) id: 845d9aa2e8 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるりぼんぬ - ミリイ(灰崎信者)様、コメントありがとうございます。分かりました!出せそうだったら出します。「出せる」と断言出来なくてごめんなさい。 (2018年5月10日 23時) (レス) id: bc4f52654b (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様も出して欲しいです 祥吾様が居ないキセキは嫌い(特に赤司、青峰、黄瀬嫌い祥吾様に酷い事したから) (2018年5月4日 18時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるりぼんぬ - 宿題の合間に来ました。さくら様、コメントありがとうございます!アンケートもありがとうございます!参考にさせていただきます。 (2018年4月29日 15時) (レス) id: 9e874d92a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白くて続きを楽しみにしています。恋愛要素入れて欲しいです。更新これからも頑張ってください! (2018年4月29日 10時) (レス) id: ac76a0e345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃらめるりぼんぬ | 作成日時:2018年3月7日 20時