66スレ目『苦労人少年と出会い』 ページ25
「ッ!」
思わず身構える。
俺たちに司令書を渡した狩人らしき者から託された、ボウガンを取り出す。
獲物を仕留めるためのものだろう。……どう見ても、本物にしか見えない。
みな、ある一点を見つめて動かない。
冷や汗が首を伝う。目を見開く。唾を飲む。息を殺す。
そして、影が揺れ、それは声を発した。
「おい!誰だこっちに行けば城に着くと言ったのは!路に出たのだよ!」
「看板の通りに歩いたのに!な、なんで?」
「……ダミーか。だから看板はやめておこうって言っただろ。はあ……、このチームは馬鹿しかいないのか」
「な、馬鹿だと?俺は断じて違う。あんな奴等と一緒にしてほしくないのだよ」
「それ、絶対大ちゃん達のこと言ってるよね……」
「眼鏡の人もはぐれ、踏んだり蹴ったりだ……。もう帰っていいか?」
「ちょ、駄目ですよ黛さん!あと1つで終わるから頑張りましょうよ、ね?帰ったら黛赤の本夏コミで出しますよ?」
「どんな脅しだ」
「……えーっと、」
そこにいたのは、黛、桃井、緑間の3人だった。
インテリチームのように見えるが……イマイチ噛み合っていない。
「なんだ、お前もいたのか」
「お前もって何よー。というかあなた達、なんか奇妙な組み合わせね」
「真ちゃん!2時間と28分と49秒ぶり!大丈夫?なにもされてない?」
「やーんテツ君!久しぶり!普段より顔色が悪いよ?誰かに掘られちゃった?」
多少、おかしな反応を示す奴もいるが、ここは無視をする。
と、そこで俺はあることに気がついた。
人数が足りない。
「お前ら、3人だけか?もう一人は?」
「ああ……今吉さんがいたんですけど、途中ではぐれてしまって……」
「まあ、それは大変ね。どこではぐれたの?」
「森の中だ。いつの間にか消えていた」
とんでもねえ奴だな。
「としたら、下手に探さないほうがいいですね。返って混乱するでしょう」
「だよねーさすがテツ君!私たち今、お菓子の家を見つけるっていう司令をやってるんだけど……テツ君は?」
「僕達は今、狼から赤ずきんを守るという……」
黒子の司令内容を聞いた緑間が、ふと思い出したように口を開いた。
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真鶴 - お久しぶりです!学校のこととかで返信おくれて本当にすみません!私のまわりはけっこう腐の子多いですよww (2015年12月12日 20時) (レス) id: 9111b365ad (このIDを非表示/違反報告)
まこちー。@元:檸檬♪(プロフ) - お知らせ:もうそろそろ一気に更新します〜。明日か明後日くらいかな? (2015年12月12日 1時) (レス) id: 938da080e1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク - 赤司君何やってるの((((゜д゜;))))って思った私は悪くない!(キリッ)こちらこそ遅れてすみませんm(_ _)m私の周りには黒バス好きな人いないんですよ〜腐女子的な意味でwww (2015年11月23日 21時) (携帯から) (レス) id: 68cf70fc9b (このIDを非表示/違反報告)
まこちー。@元:檸檬♪(プロフ) - 涼花さん» コメントありがとうございます〜(^o^) 応援嬉しいです!身にしみます……!これからも亀更新になりがちですが、頑張ります!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ (2015年11月22日 19時) (レス) id: 938da080e1 (このIDを非表示/違反報告)
涼花 - 面白いです!これからも頑張って下さいね〜! (2015年11月22日 9時) (レス) id: c34fb149ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこちー。 | 作成日時:2015年4月12日 15時