検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:32,899 hit

66スレ目『苦労人少年と出会い』 ページ25

「ッ!」


思わず身構える。
俺たちに司令書を渡した狩人らしき者から託された、ボウガンを取り出す。
獲物を仕留めるためのものだろう。……どう見ても、本物にしか見えない。

みな、ある一点を見つめて動かない。
冷や汗が首を伝う。目を見開く。唾を飲む。息を殺す。

そして、影が揺れ、それは声を発した。



「おい!誰だこっちに行けば城に着くと言ったのは!路に出たのだよ!」


「看板の通りに歩いたのに!な、なんで?」


「……ダミーか。だから看板はやめておこうって言っただろ。はあ……、このチームは馬鹿しかいないのか」


「な、馬鹿だと?俺は断じて違う。あんな奴等と一緒にしてほしくないのだよ」


「それ、絶対大ちゃん達のこと言ってるよね……」


「眼鏡の人もはぐれ、踏んだり蹴ったりだ……。もう帰っていいか?」


「ちょ、駄目ですよ黛さん!あと1つで終わるから頑張りましょうよ、ね?帰ったら黛赤の本夏コミで出しますよ?」


「どんな脅しだ」



「……えーっと、」



そこにいたのは、黛、桃井、緑間の3人だった。
インテリチームのように見えるが……イマイチ噛み合っていない。



「なんだ、お前もいたのか」


「お前もって何よー。というかあなた達、なんか奇妙な組み合わせね」


「真ちゃん!2時間と28分と49秒ぶり!大丈夫?なにもされてない?」


「やーんテツ君!久しぶり!普段より顔色が悪いよ?誰かに掘られちゃった?」



多少、おかしな反応を示す奴もいるが、ここは無視をする。

と、そこで俺はあることに気がついた。
人数が足りない。



「お前ら、3人だけか?もう一人は?」


「ああ……今吉さんがいたんですけど、途中ではぐれてしまって……」


「まあ、それは大変ね。どこではぐれたの?」


「森の中だ。いつの間にか消えていた」



とんでもねえ奴だな。



「としたら、下手に探さないほうがいいですね。返って混乱するでしょう」


「だよねーさすがテツ君!私たち今、お菓子の家を見つけるっていう司令をやってるんだけど……テツ君は?」


「僕達は今、狼から赤ずきんを守るという……」



黒子の司令内容を聞いた緑間が、ふと思い出したように口を開いた。

67スレ目『苦労人少年と鶴の一声、ならぬ一蹴り』→←65スレ目『苦労人少年と雰囲気』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , くろちゃんねる   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

真鶴 - お久しぶりです!学校のこととかで返信おくれて本当にすみません!私のまわりはけっこう腐の子多いですよww (2015年12月12日 20時) (レス) id: 9111b365ad (このIDを非表示/違反報告)
まこちー。@元:檸檬♪(プロフ) - お知らせ:もうそろそろ一気に更新します〜。明日か明後日くらいかな? (2015年12月12日 1時) (レス) id: 938da080e1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク - 赤司君何やってるの((((゜д゜;))))って思った私は悪くない!(キリッ)こちらこそ遅れてすみませんm(_ _)m私の周りには黒バス好きな人いないんですよ〜腐女子的な意味でwww (2015年11月23日 21時) (携帯から) (レス) id: 68cf70fc9b (このIDを非表示/違反報告)
まこちー。@元:檸檬♪(プロフ) - 涼花さん» コメントありがとうございます〜(^o^) 応援嬉しいです!身にしみます……!これからも亀更新になりがちですが、頑張ります!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ (2015年11月22日 19時) (レス) id: 938da080e1 (このIDを非表示/違反報告)
涼花 - 面白いです!これからも頑張って下さいね〜! (2015年11月22日 9時) (レス) id: c34fb149ec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まこちー。 | 作成日時:2015年4月12日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。