【テニスの王子様】〜英国式庭球城決戦〜

17story ページ18

夕日が傾いてきた頃


越「…」


『リョーマ‼』


どこかに行こうとするリョーマを止めた


越「…何⁇」


『どこ行くの⁉』


越「散歩…」


帽子のつばをとって
深くかぶりながら言った


『ウソね‼』



ギクッ


越「‼‼‼」


内緒事がバレたかのように
リョーマは動揺し始めた


『だいたい散歩だけしに行くのに
テニスバッグ持っていく⁉』


越「…」

目を逸らすリョーマ


『シウについていくの⁇』


越「…そうだけど」


『ハァ…。
止めても無駄だと思ったから
行く準備してきてよかった』


越「Aも行くの⁉」


『当たり前‼
大切な後輩が敵のアジトに行かせるわけ
ないでしょ‼それと、…私が嫌なの。
ここでリョーマの帰りを待っているのが…』


越「A…」


『お願い…』


越「…行くよ」


『うん‼』


私達はシウが今いるであろう
ボート乗り場に足を進めた




『リョーマ‼
もぅ、出始めてるよ‼』


着いた頃には
シウがボートは進み始めていた


越「走るよ‼」


私達は走り始めた


けど、

『絶対に間に合わないよ‼』


越「A‼手‼」


そう言って
私の手を掴んで来たリョーマ





越「よっ‼」



『きゃぁぁあ‼』

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