【テニスの王子様】〜英国式庭球城決戦〜

16story ページ17

シウ「…俺はクラックを抜けた」


大「今はメンバーじゃないと⁇」


コクッ

秀一の問いに頷くシウ


忍侑「クラックのメンバーってことは
アンタも公式戦には出られへん
ってことかいな」


シウ「今は…そうだ」


大「クラックがどこにいるか
知っているんだね⁇」


シウ「…キング・オブ・キングダム」


跡「キング・オブ・キングダムだぁ⁉」


シウ「そう呼ばれている城がある」


不「王国の中の王か…」


遠「なんちゅーネーミングや…」


『誰かさんにぴったりだね…』

(ぜったいこの人の城だよね…)

そう思いながら
その本人を見つめた


大「そのことを警察に話してくれないか⁇」


シウ「…断る」


大「何故だ‼彼らを庇うのかい⁉
もとは仲間だから…」


シウ「…クラックは必ず俺がつぶす」



柳生「あなたがクラックをつぶす？」


シウ「朝までに俺が戻らなかったら
警察に届けるなり好きにしろ」


大「しかし‼」


シウ「たのむ」



越「ハァ…。
んじゃ、まかせたらいいんじゃないっすか？」


『リョーマ⁉』

リョーマの突然な発言に
みんなが驚く


大「何を言うんだ越前‼」


越「…もともとこの人達の因縁は
俺たちには関係ないっすよ」


シウ「すまんな…」


シウは秀一にラケットをわたして
コートから去ろうとした



しかし



幸「何故そうまでして自分の手で
つぶすことにこだわるんだい⁇
もとは仲間なんだろ⁇」


シウ「…クラックをつぶさなきゃ
浮かびあがれない。俺も…奴も」


止めた足を進ませ
どこかにシウは行ってしまった



幸「奴⁇」

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