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それからなんやかんやあって(サインだけじゃなく握手や記念写真まで撮ってもらった)キバナさんとは宝物庫の入口で別れた。彼は元の目尻を更に下げて感涙してしまった私の事を最後まで心配してくれていた…紳士過ぎ…ご馳走様です！
自宅帰るには少し遅い時間だったので、余裕を持って借りていたホテルへ戻った。
さて、そろそろ寝ようかなとベッドに腰掛けた時、ピコンッとスマホロトムに通知が届いた。
「なんだろ、ポケッターから？…また
思わずスマホロトムを落としてしまう。それはそのまま重力に従って地面に衝突する事はなく、ふわふわと私の周りに漂っている。
画面にはポケッターのダイレクトメッセージ欄が表示されていた。
そこには、
『君はキバナが好きなのか？』
とだけ簡潔に書かれていた。
「は…、なんで…一体どうしてその事を…？」
まだ誰にも話して無いはずのことを何故知っているのかと、疑問と同時に恐怖心が生まれた。
一体どうして？何故？どうやって？等…その言葉に込められた意味も自覚する事なく、ただ口から溢れてくる。
いや、ちょっとまて。
これは単なる偶然なのかもしれない。私が今日キバナさんと会ったこと等関係なくただ偶然質問されただけなのかもしれない。あの人が今日あった事を知る術なんてないのだからこれはただの偶然に決まってる。
「は、はは、そうだよね。これはたまたまタイミングが重なったってだけで今日のことにはなんの関係も―――」
ピコンッ
「…っえ？」
なんだ、そうだったのかと安心仕掛けた所に、またあの人からダイレクトメッセージが送られてきた。
『今日、宝物庫に行ったんだろ？』
ピコンッ
ピコンッ
『楽しかったか？』
『よかったな、キバナに会えて。好きなんだろ？』
「な、に…？なにこれ…っ、なんで知ってるの…？！」
フルフルとスマホロトムを掴む手が震える。偶然じゃなかった、ただタイミングがよかった訳でもなかった。
この人は確実に今日起きたことを把握している。
この事に、どうしようもなく怖いと感じざるをえなかった。
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パッサパサお粥 - あぁ、もう最高です、ホラーとギャグの入れ方ダンデさんの気持ち悪さがもう最高ですありがとうございます。すんごく面白かったです (2022年12月15日 17時) (
レス) @page9 id: f02180fffd (このIDを非表示/違反報告)
カリナ - スゲー怖いけど、スゲーおもしろかったッス。 (2021年9月27日 5時) (レス) @page9 id: 5c46ccd9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TEM. | 作成日時：2020年2月29日 17時
