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ar side
『……じゃあ、僕帰ります』
「今日もありがとう、おやすみ」
『おやすみなさい』
「………」
もしかして、2人の邪魔をした?
なんとなく、そんなどうしようもない思考が俺を支配した。
「大貴も少し飲む?」
カウンターにはさっきまで2人が飲んでいたグラスと、つまみが乗ったお皿が置かれていた。
「……いい、」
「そっか、…じゃあ片付けちゃうね」
結婚したとはいえ、もちろん俺たちは元々ただの他人だし、知念くんに比べたら一緒に過ごした時間だってまだ短い。
だけどそんなことなんて関係ないくらい、俺たちは惹かれ合ってるんだって思ってた。
でもそう思ってたのは、もしかしたら俺だけだったのかもしれない…
「大貴、先にお風呂に入ってもいいよ?もう少し片付けてから2階に行くから…」
「………」
「……大貴?」
「ねぇ、………慧は知念くんの方がよかった?」
「…え?」
「………」
所詮俺たちはAIに決められた結婚だから、、
そればっかりが頭の中でチラつく。
「だい、…」
「ごめん、なんでもない…今の忘れて!」
それだけ言い残すと、2階への階段を駆け上った。
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空 - Tea timeさん» 楽しみにしております^ ^ (2022年7月9日 13時) (レス) id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
Tea time(プロフ) - 空さん» リアル設定については検討します。 (2022年7月9日 13時) (レス) id: 915019278d (このIDを非表示/違反報告)
空 - Tea timeさん» ちなみに次回作は何系のお話でしょうか?個人的にはリアル設定希望です^ ^ (2022年7月9日 12時) (レス) id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
Tea time(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます。次回も読んでいただけたら嬉しいです。 (2022年7月9日 10時) (レス) id: 915019278d (このIDを非表示/違反報告)
空 - 完結おめでとうございます!!いつも楽しく拝見させて頂いておりました^ ^次回作も楽しみにしております^ ^ (2022年7月9日 9時) (レス) @page32 id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tea time | 作成日時:2022年6月29日 9時