kyuju-yon ページ45
腕が焼け焦げるように熱かった。
バジリスクは、ハリーの一撃によって横ざまに倒れ、動かなくなった。
私の腕に刺さった牙は、ぽっきりと折れて、そのままになっている。
私は崩れ落ちるようにその場に倒れた。
灼熱の痛みがじわじわと、そして確実に広がっていく。
ク「A！！」
切羽詰まった声が聞こえた。私は歯を食いしばりながら、眉を寄せて無理に笑った。
ハリー「A、痛むと思うけど───」
『…っ、いい、わかってる、から……！』
私が掠れた声で言うと、彼は顔を顰めながら私から牙を抜いた。
思わず叫び声を上げそうになるのを、すんでのところで止める。
彼は私と目を合わせると、頷いた。そしてそのまま、そばにあった日記に突き刺した。
リ「うわああああ！！！」
リドルの苦しむ声が遠くに聞こえた。彼は消えかけながら、何かを私に投げかけていた。
リ「……みは、僕の……のだ………」
私はクィリナスに抱き抱えられながら、ぼんやりとそれを聞いていた。
ク「しっかりしてください！！お願いします…あぁ、A……！」
ハリー「A！！死んじゃダメだ、A！！」
『……あ…』
薄れていく意識の中で考えた。私は真のグリフィンドールではないかもしれない。傍観してればいいところを、わざわざしゃしゃり出て、こんなザマだ。
出しゃばった真似だったかもなあ。
ぼんやりと考えていた思考が、徐々にはっきりとしだした。
私は目をぱちくりとさせた。
『私、生きてる…？』
腕を見ると、傷口は完璧に塞がっていた。そして、そのそばには───
『フォークス……』
私が呆然としていると、いきなりクィリナスに抱きしめられた。
『うっ！？』
ク「A！！」
私は彼にぎゅうぎゅうと抱きしめられて苦笑いしながら、ハリーのことも抱き寄せた。彼は安堵の笑みをもらしていた。
ハリー「死んじゃうかと思った……」
『私もだよ』
けらけら笑うと、クィリナスにいつも通り「笑い事じゃありません！」と怒鳴られる。
すると、後ろから、動揺した声が聞こえた。
ジ「一体、どうやってあんな化物を……でも、私、退学になっちゃうわ！」
驚いて振り向くと、ジニーが目を覚まして慌てている。
『大丈夫だよ、ジニー。ゆっくり話そう』
私達はにっこりと笑った。
私たちはロンが開けてくれた通り道を通じて帰った。
ロ「ジニー！生きてるのか！」
彼はジニーを抱きしめようとしたが、彼女はもちろん寄せ付けない。
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黒金黒金(プロフ) - わーーーーめっちゃ面白かったです！！ (2022年5月30日 14時) (
レス) @page13 id: cd86d9f02f (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» うわ〜〜良かったです！笑、私もまちなかさんのコメントいっつも嬉しいです…… (2017年10月7日 16時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - そんなことはないですwレスが来るたびに嬉しくって嬉しくってw更新頑張ってください!!! (2017年10月5日 19時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» いや！私こそいちいち返信して迷惑かなと思ってました…笑、まちなかさんのコメントとっても嬉しいので大丈夫ですよ笑 (2017年10月5日 8時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - もう感想送りすぎて迷惑じゃないかと思っているこの頃ですww更新お疲れ様です!!話したいことが気になりますね...。更新頑張ってください!! (2017年10月4日 15時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年7月20日 19時
