閉じ込められました。誰かいませんか？【す+と+ぷ+り】

誰かいませんか？　ころん 8 ページ8

汽車に乗り込むと、より一層ワクワクが増してくる。



お、出発だ。



『ころんくん、ずっと手上げてようよ！』

こ「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理」



え、無理って言い過ぎじゃない？

逆に怖いんだけど。



……あっ！来た！



落ちる！

『いぇーーーーーーー！』

こ「いやだあああああああああ！！！」



うっわ楽しい！



けど、ころんくん！
うるさいよ！






おっと、終わった。

あーー、楽しかったー！



こ「もうぜってぇのらねぇ！」

『楽しかったじゃん。あ、ころんくん、朗報だよ。まだスフラッシュマウンテン残ってる』

こ「僕にとっては悲報だよ！」



楽しいのにねぇ。

この魅力が分からぬかっ。



こ「じゃあ次ホーンデッドマンション行こうよ？」

『お、いいよ？』

こ「んじゃ決まり〜。さ、爆弾解除しに行くよ。」



そう言ってスタスタと歩いて行ってしまうころんくん。


『あ、待って！』



私も急いで追いかける。



ころんくんの隣に並ぶと、ふとこちらに手が伸びてきた。



これは……なんだ？



分からずにいると、もう一度グイッと手を伸ばしてくる。





…………あ、そういうことか！



私はころんくんの手をとる。



こ「っは、早く行くよ！」

『うん……？』



私を引っ張りながらころんくんは早足で歩いていく。

私も急ぎ足で追いかける。









……一瞬見えたころんくんの横顔が、



赤かったのは気のせいだろうか。

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